問題解決・ロジカルシンキング

いま、すぐはじめる地頭力

地頭力とはご存知ですか?

「〝地頭力〟とは、仕事や人生の問題をスピーディーに解決し、さらには新しいものを創造することができる〝考える力〟です。」(引用)

一般的に広まったのはここ5〜6年くらいですが、コンサルティング業界では以前から使われていたようです。

地頭力をつけるとどんな効果が出るのかというと、
・日々の問題にスピーディーに取り組むことが出来る
・ある事柄に対し、根本的な部分から表面的な部分まで幅広く捉えることができる
・物事を「結論」「全体」「単純さ」で、相手にわかりやすく説明ができる
・ゼロから体系立てて仕組みを構築することができる

本書の地頭力では、このようなスキルを養うことが出来ると考えてます。

あなたは、日々の生活の中で考える機会が減っていると感じてませんか?

現代は情報化社会で何でもほしい情報が入手できます。ただし、単に知識だけでは役に立たず、考える創造力も必要とされています。
インターネット普及前は、どれだけ情報を集めるかが重要でしたが、インターネット普及後は、情報に対してどれだけ考えられるかがポイントとなっています。

本書では、地頭力を高めるために、普段ついている「思考のクセ」を取り払うことが大切であり、「離れて考えること」をキーワードに以下3つの視点から考える方法について紹介しています。

①「向こう側に」離れる
(仮説思考力)

②「上空に」離れる
(フレームワーク思考力)

③「対象物から」離れる
(抽象化思考力)

また職場においては、以下のような環境ではなかなか地頭力がつかないと説明しています。

・いい上司がいる環境
・整った教育環境
・前例がある
・「手本」がある  

など

実際に周りを見ても、「手本」や「前例」が多い環境だと、そのものに対し信じて疑わず業務を進めていく傾向があるかなと感じています。
そのような考えのみで業務を進める場合、イレギュラーや前例がないものに遭遇すると対処出来ずに、すぐ答えを求めてしまう人が多くなるのではないかなと思われます。
そういう意味では、一見最悪と見られる職場(悪い上司、マニュアルがない、連携が出来てない、教育システムがない等)は、地頭力を鍛える上で絶好のチャンスといえます。

本書ではいろんな角度からものを見る視点を学べます。
仕事で出来る部下と思われたい、ゼロから新しいものを沢山作り上げたい、スピーディーかつ的確な思考で仕事を進めたい方などに本書はオススメです。

以下、ためになった部分をピックアップします。

「地頭力」とは、仕事や人生の問題をスピーディーに解決し、さらには新しいものを想像することができる「考える力」です(P3)

時間の重要さをだれにも負けないほど認識し、限られた時間を最大限に活用しようとする意識を持つということです。そもそも「地頭力」は、一定時間内で最大限のアウトプットを出すための手段ともいえます(P62)

①時間に対する感度を上げる
②知的依存心を捨てる
③自分の「思考のクセ」を徹底的に認識する(P82)
※地頭力を鍛えるための三つの心がまえ

「地頭力」の世界では、いかに物事を簡潔に自分の言葉で表現できるかのほうが、はるかに重要になります(P184)

異なる事象間の本質的な共通点と相違点を、切り分けて認識することが問題解決の基本になります。つまり、「単純に考える」ためには、物事の特徴を的確に捉えることが重要であるということです(P186)

-問題解決・ロジカルシンキング