問題解決・ロジカルシンキング

ロジカル・シンキング

あなたは、相手にわかりやすく説明が出来ると思いますか?

本書は、ロジカルシンキング本の王道です。
中身は、基礎的要素が高く、上司やお客様に論理的に説明することやプレゼンでダブりや漏れなく的確に説明する際に参考になるのが、本書の良い点です。

自分ではしっかり説明したつもりでも、受け手からしてみると専門用語ばかりで理解出来なかったり、結論が何なのかわからなかったりと伝え手と受け手のギャップが生じることはよくあると思います。
本書では、このギャップをないように論理的に説明する方法について学ぶことができます。

論理的説明をする上で大切なのが、以下の2つになります。

「漏れ、ダブり、ずれ」をなくすこと
いわゆる、MECEの概念になります。
例えば、自動販売機をMECEで分けた場合どんなものが出来上がるか。
このように問われた場合、どのような切り口から進めれば良いのかわからない人が多いと思います。
そこで、本書ではMECEを考える上での押さえておきたいフレームワークが紹介されています。
自動販売機で言えば、
メーカー別、価格別、種類別(炭酸とそれ以外など)、目的別などに分けることができます。

「So What? Why So?」を習慣にすること
たとえば、Aという結論が出た際にポイントになるのが、「〇〇だからAなんだ(So What)」と「Aなのは〇〇だからだ(Why So)」を考える必要があります。
この、前後の回答を考える癖をつけると、ロジカルシンキングが高まります。

上記2つについては、以前別の記事にも説明してますが、重要な基礎要素なのでしっかり定着化させるべきです。

最後の章では、これらを用いた具体的な論理手法の構成について紹介しています。

私は、新しい企画を具体的に進める時などは本書のフレームワークやロジカル手法を参考にしています。
そして、ロジカルシンキングを高めるには何度も何度も練習を重ねることが大切です。正直読んだだけではスキルはつきません。

本書ではワークなども豊富に用意されているので、演習を行い磨きをかけていけば、上司への説明がうまく出来ますし、プレゼンでは分かりやすく相手へ伝えることが出来るでしょう。さらに、会議で論点から外れた発言などがあった場合も、論理力があればそれに気づき自身で軌道修正も出来るようになると思います。

さいごに、個人的にオススメなのが、これら手法を覚えても、日々の仕事に追われてしまうと忘れることも多いので、ノートなどに重要ポイントを書くようにして、時間あるときに都度見ておくのも定着化につながり大変良いです。

ロジカルシンキングを基礎から体系立てて学びたい方はオススメです。

以下、ためになった部分をピックアップします。
・「なぜ?」と聞かれたとき、その理由として示すことのできるものには2種類ある。1つは、客観的な事実としての根拠であり、もう1つは、判断・仮説としての根拠だ(P30)

・新聞や雑誌を読むときは、So What?/Why So? の絶好の練習機会だ(P93)

並列型でどのような発想でMECEの切り口を考えていけばよいかとの問いに対し
・必ず課題にヒントがあるので、まず「何について論理を組むのか」を確認して、どの切り口が使えそうか、自分の頭の中の引き出しを開けてみよう(P202)

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