成功哲学

残酷すぎる成功法則

本書は、通常の成功哲学本とはちょっと違った視点で書かれてます。

世に溢れている成功哲学本は、
①富を得た成功者の体験談
②古くからの言い伝えや宗教などを元に成功法則を伝える内容
この2つがよくあるパターンだと思います。

本書は、成功者について科学的に分析した結果、どのような行いが成功率を上げるものか紹介しています。
(たとえば、人付き合いが良いほうが年収が高い傾向にあるなど)
かなり斬新な内容でした。
中には、タイトル通り残酷な内容もありますが、それらもふまえ成功法則を素直に受け入れる必要があるかなと思いました。

では、本書の成功法則で勉強になったところ、実践しているところを紹介します。

①「努力を周りへアピールする
どんなに努力しても周りへそれが伝わらないと結果は伴いません。
少し極端でありますが、
本書では、成果をアピールし上司を機嫌よくさせておけば仕事ぶりは重要でないと説明してます。少なくとも、周りへ自分がしっかり頑張っているというアピールさは必要かなと感じています。

②「ポジティブ発言
別の記事でもお伝えしましたが、やはりポジティブな発言は、成功する上で必要な要素です。
ポジティブ発言は精神面でも非常に効果があるようです。
これからも実践していこうと思います。

③「運のいい人の特徴
生まれつき幸運な人はデータ的にはいなく、運のいい人にはある共通点があるということです。
それは、新しい経験を積極的に受け入れることや神経質に考えすぎないことだそうです。
さらに、運が悪い人に対して上記のような行動を取り入れる指導をしたら、結果が伴ったというので楽天的に行動できる人は、結果を出しやすいといえます。

④「自分への思いやりを大切にする
自信を持つことより大切なのが自分への思いやりになります。
研究結果としては、自信を持ち自尊心に重きを置く人は、自分を欺いたり、都合の悪いことを避けたりする傾向が高いようです。
自然体のありのままの自分を認めて接するほうが幸福感や楽天主義、他者とのつながりによる充足感と強くつながっているようです。
どんな時も自分自身を好きになって、受け入れる習慣をつけるのが必要かと感じました。

⑤「スキルをつけるには相応の時間を費やす
やはり何か事をなす上で必要なのは、それに対し莫大な時間を費やすことです。
仕事で成果を上げたいなら、それ相応に仕事に費やす時間が必要です。(ただし永久には良くないと思ってます)
また、そのために必要なのが「活力とスタミナ」が重要であり、そのためには健康に留意(良い食べ物、適度な運動、瞑想など)していく必要があると感じました。

本書では、通常の成功哲学本とは違ったものの見方ができます。
成功者の特徴を学びたい人は本書を読むと良いでしょう。

以下、ためになった部分をピックアップします。
・不正やごまかしの横行する悪い職場環境はあなたを悪い人間にし、不幸にする。だが一方で、幸いにも環境からの影響は良い方にも働く(P83)

・私の働きぶりはどうか?もっと成果を上げるにはどうすれば良いか? と上司に定期的に尋ねることだ。(P132)

・1000人以上の被験者を調査したところ、ワイズマンは、運のいい人の性質を発見した。彼らは、新しい経験を積極的に受けいれ、外交的で、あまり神経質でないことが示されたのだ(P145)

・自分自身への思いやりを持てば、失敗したときに、最高の妄想を追う必要もなければ、改善の見込みがないと落ち込む必要もない(P264)

・何ごとかを成すには、ばかみたいに夢中になって努力する必要がある(P280)

・三〇か国の三〇〇〇人を対象に調査したところ、ストレスを減少させる最も効果的な方法は、計画を立てることだとわかった(P333)

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