あなたは、文章を書くときどのように進めて書いていきますか。
頭の中で構成が出来上がってますか。それとも、どう構成していくか分からずとりあえず書き続けていますか。
本書は、文章作成において、しっかり体系立てて作る方法について紹介しています。
まず文章を作成する際に大事なことが、
「プラモデル」という概念です。
プラモデルでは、パーツ・取扱説明書・箱絵があります。
プラモデルの考えと同じように文章も組み立てていけば、書きやすくなるということです。
「どんなことを伝える文章なのか」を定めておく(箱絵)、「何を言うか」をトピック化して並べておく(パーツ)、「どれから」「どこに重点に」組み立てるかを決めておく(取説)(引用)
そして、組み立てる際のパーツを用意するのに便利なのが、箇条書きでどんどん書き出していくことです。
私も頭が整理できてないうちは、とにかく思ってることを箇条書きで書き出します。
頭の中だけで考えてることは中々まとまらないですが、書き出すことによって頭の中が不思議と整理されスッキリします。
ポイントは、中身を気にせずどんなことでも頭で思っていることを書き出すことです。
パーツが整いましたら、伝えたいテーマと集めた材料をどこから書くか骨子を決め、文章を作成していきます。
これらを実践していくと、文章作成のスピードとクオリティが上がっていくということです。
私が感じた本書を通じて、誰でもすぐ実践できることは、「重複チェック」です。
同じ単語やフレーズがダブってないか、一文において同じ接続詞が多用されてないか(例えば「の」や「では」など)チェックしていくと、文章の見栄えが変わります。
また、本書を読んで私が1番気をつけていることは、一文を長くしない事です。
どうしてもたくさんのことを伝えたいあまり文が長くなります。そのため、読者が読みやすいように適度な長さにすることを意識しています。
文章能力を高めていきたい方、文章作成が苦手な方、たくさんの文章や記事を書く必要がある方など、オススメですので読んでみてください。
以下、参考になった部分をピックアップします。
完成度が低くてもおしまいまで書き通すことが肝要(P46)
2000字(原稿用紙5枚)を超える文章を書く場合は、文章そのものをいくつかにパート分けして、コマ切れにしたそれぞれに構造シートを作る(P46)
ボンヤリ書く、直す、気付いてうまくなる。このサイクルを繰り返しながら、徐々にレベルアップを目指しいく(P49)
ニュースでも新聞でも、取材をもとに伝える内容は、厳密にはすべて伝聞情報。(中略)
裏が取れた事実や取材に基づいた話題は、人づてであろうと断定的に語っていい(105、106)
文章のうまい人は、最後の仕上げの細かな言葉づかいまで、執念をもって磨き上げるもの(P170)