自己啓発(引き寄せ、スピリチュアル)

気にしない練習

日々の生活の中で、いろんな人と関わっていく上で、時には自分がした言動や行動に後悔し、気にしてしまうこともあると思います。

「気にすべきでないことは、自分の力ではどうしようもないことです。
私たちは、気にすべきことや気にしたほうがいいことを気にせず、気にしないほうがいいことや気にすべきでないことを気にしてしまうことがよくあります」(引用)

やってよかったこと、感謝したこと、喜ばれたことなど、こういうことは本来気にして活かせばよいことなのに、ついつい不快な気分にされたこと、腹立たしいこと、悲しいことばかり頭に焼き付いてしまうのが常でしょう。

私は、これまでポジティブシンキング本などでプラス思考を心得てきて、それなりにポジティブにいられてると思っていますが、
つい、嫌なことや腹立たしいことが続いてしまうと、長い時間その事について考えてしまうことが正直あります。

そうならないために、心について書かれている本を定期的に読むことは大切だと思っています。

本書は、タイトルの「気にしない」について、いつも平穏で楽しくいられるための心の持ち方について紹介しています。

特に良いと感じたポイントを紹介します。

◯自然体の人が一番強い
「仕事・恋愛、果ては人生そのものをしなやかに受けとめる極意は、必要以上に構えず、力まず、先入観を持たない自然体でいることでしょう」(引用)

絶対これがほしいと執着してるときに限って何も手に入らず、もうきっぱり諦めて執着を捨てたときに限って物が手に入る経験てありませんか。
私も、このような経験があります。
入社して3年目くらいまではやりたい仕事を任せてもらえず、正直楽しくないなと思いながら仕事をしていました。
評価も上がらない、給料も上がらないという悪循環でした。果ては、同年代で仕事をしている人たちが楽しそうに見えてやる気が起きない時もありました。
でも、この頃から成功哲学書などにふれていまして、ふてって仕事してもキリがないと思い、
もうやりたい仕事ばかりに執着せず心を入れ替え今あることを一生懸命頑張ることに励みました。
そうすると、1年後には新しい仕事を任され、これまで培ってきたスキルを活かすこともできました。

あくまで一例ですが、
何かを求めてそれ以外はダメなんだという執着は、気持ちが力みすぎて、かえって自分自身を追い込みストレスの原因にもなりかねません。
そのため、手に入ればいいけど、入らなかったらそれはそれでまた良いと、気楽な気持ちで構える姿勢が良いかなと思いました。

◯自分の力など知れている
なんでもそうですが、個人の力はたかがしれています。
個人の力の1つ1つが結集したときに相乗効果が発揮し、大きな力が生み出されるのだと思います。

・仕事は1人ですべてできるわけでなく、いろんな担当の役割があって、その1つ1つに支えられるから成り立っている。
・サッカーや野球などの団体競技は、1人うまい人がいても試合に勝つことは出来ず、みんなが組織として大きな力を発揮するから強くなることができる。
・飲食店が繁盛するのも、おいしい料理を作る料理人とそれを食べに来るお客様がいるから成り立っている。

というように、人は誰の助けも借りずに生きるのは不可能です。
周りの力を借りることが大切ですが、よりそれを大きくしていくには、感謝の気持ちを持ち続けることが必要だと思います。
たとえ、自分がいろんな事をして力があろうとも必ず誰かが裏で助けてくれる人がいるはずです。

たくさんの人に支えられて生きていることを、深く味わった方が豊かな人生になっていくのだろうと感じています。

◯「お金への不安」の正体を知る
テレビなどの街頭インタビューで「今一番欲しいものは?」の質問をすると、一番多い回答は「お金」のようです。
ただし、お金はあくまで手段です。
手段を手に入れることが目標になってしまうと、いつまでもそれに翻弄されてしまいます。

お金は、手段ではなくあくまで目的。
たとえば、お金を手に入れることで、
・広いマンションに住んで家族で幸せな時間を過ごしたい
・海外旅行に行って、極上のサービスと素晴らしい風景を堪能して非日常の体験をしたい
など、何を手に入れたいのか目的を意識することが、お金に振り回されない心得ではないかと思いました。

ついつい、人は稼ぐことばかりに注視し、稼いだ上で何をしたいのかがおざなりになってしまう傾向が多いと思いますので、改めて考えるきっかけになりますね。

心を幸せにするためのヒントが本書にはたくさん書かれてあります。

以下、タメになった部分をピックアップします。
・自分をどう思うかは相手の問題であって、相手の心をコントロールすることはできません(P20)

・仕事、恋愛、果ては人生そのものをしなやかに受けとめる極意は、必要以上に構えず、力まず、先入観を持たない自然体でいることでしょう(P34)

・新しいことに気づく感性さえあれば、同じことのくり返しのような日常の中に、「うわっ、今日まで気づかなかった」とキラキラ輝く物が見えてきます(P101)

・自分より劣っている者を軽蔑するということは、同時に自分より優れている者から軽蔑されるということだからです。下ばかり見て有頂天になれば、天狗は芸の行きどまり。それ以上進歩しません。自分より下の人には、上に登れるように椅子を用意し、手を差しのべるのが立派な大人の態度というもの(P128)

・私は一方を選択したら、これが自分の選んだ道なのだと覚悟します。選択しなかったほうは忘れるのです。
捨ててしまったことに、心を注ぎません。未練を残しても仕方ないからです。(P204)

-自己啓発(引き寄せ、スピリチュアル)