本書は、文章作成で読み手を惹きつける方法をマスターする上でとても参考になります。
内容は、心理的要素を用いて、文章で人を動かす方法について紹介しています。
言葉は同じことを伝えたくても、言い方1つで感じ方が変わってしまうからほんと不思議です。
それだけ言葉には重みがあり、うまく使えるかどうかでビジネス・稼ぎ方も大きく変わっていきます。
同じジャンルのブログを読んでも、興味を惹きつける内容が書いてる記事はリピートしたくなりますし、良い情報を書いてもいまいちピンとこない内容だと、継続して読む気にはならないものです。
特に、私が本書を通じて意識しているところを紹介します。
「読み手の悩みを意識」
たとえば、電車やバスなどで見かける広告には、どんなキャッチコピーが書かれているでしょうか。
「◯◯で困っていませんか。」「◯◯したいけど出来なくて悩んでませんか。」など、読み手の悩みに入り込んでいる文章が多いと思います。
人は、自分が抱えてる悩みについて共感できるものに会うと、距離感が近づき、行動する大きな動機付けになるようです。
この悩みについて意識して書いていくだけで、かなり読み手の反応も変わっていくのではないかと思います。
そのためには、みんなはどんな悩みを持っているかリサーチしていく必要があります。
リサーチについては、本書では厚生労働省の「国民生活基礎調書」をすすめています。
「相手の認められたい欲求を意識」
誰もが心の中では、人に認められたい「承認欲求」を持っています。
これがあるから、普段の仕事や生活が成り立ちます。
この「承認欲求」を文章に取り入れることで、相手を上手に動かすことが可能になるということです。
たとえば、上司と2人で飲みに行った翌日に
「昨日はありがとうございました。またよろしくお願いします。」
ではなく、
「昨日はありがとうございました。経験豊富な仕事のアドバイスなど教えてもらいとても貴重な時間をいただきました。飲みの席でこのようなお話を聞けたのは初めてでした。またよろしくお願いします。」
とひと工夫するだけでも、印象が大分変わると思います。
多少盛ってでも相手の長所を強調していけば、人を動かす原動力となるでしょう。
ブログ作成している方は絶対読んでおくべきです。
人を惹きつける文章テクニックが身につきます。また、文章だけでなく会話でも活用できると思います。
DAIGOさんは、自己啓発系のYouTuberとしても活動しており、そちらも勉強になる内容が多々ありますので、おすすめです。
以下、タメになった部分をはピックアップします。
・文章を書くときのスタート地点は、「相手にどんな行動をしてほしいか」を考えることです(P58)
・心を揺さぶるという意味では、誰もが「いいね」と思う文章よりも、特定の人の胸に刺さる文章の方が優れています(P80)
・「人は〝論理〟ではなく〝感情〟で動く」(P85)
・相手を誘導するためには、相手の心に寄り添うことが最も大切なことなのです。
そのために欠かせないのが、相手の人となりや、興味や悩み、家族構成、仕事など、その人を形づくっているあらゆる要素について観察し、学んでいくことです(P90)
・プレゼンの資料や企画書を書くときに、相手が普段使っている用語、反応しやすいフレーズを散りばめることで、読んでもらえる確率は確実に上がっていきます(P102)