プロの文章とアマチュアの文章の違いは何か。
それは、プロの文章は、お金に換えることができることです。
お金に換えることとは、読み手へ行動させることを表します。
読み手に行動を起こさせるための、
良質で興味をひきつける文章を書けるかは、
・たくさん良い文章に触れること
・たくさん書くトレーニングを積むこと
この2つが欠かせないと感じています。
本書は、
文章の書き方・考え方から、本の紹介文・取材・コラムやエッセイの具体的な書き方について紹介しています。
文章上達において、勉強になったところを紹介します。
「1人に向けて書く」
大勢の人に向けて書くと表現や内容において、躊躇する部分が出てきます。
そうなったら、なかなかペンが進みません。
まずは、誰に伝えるかとテーマを決めてそれに向かって書いていく方が上達は早いです。
ちなみに今回の私の記事のテーマは、文章が苦手な若者をテーマにして書評を書いています。
「設計図を考える」
プロの小説家でない限りで、行き当たりばったりで良質な文章を書くことはほぼ不可能です。
そのため、書くときには書くテーマ・順番・伝えたいポイント・特に強調したいところを、予め整理して書く必要があります。
「体験する」
本の紹介文の項でありましたが、自分が体験してみないと人へ伝えることは難しいです。
そのため、興味をひきつける文章を書く前段としては、その内容についてまずは自分が体験し感じてみることがはじまりといえます。
本書では、Ⅱ〜Ⅳでは文例が載っています。
これらは、プロのライターの文例ですが読んでみると、読者の引きつけ方や心に残る表現など読み手を上手に引きつけている工夫が感じられます。
本書の文章術を学びながら文例も意識して読んでみると、かなり勉強になると思います。
最後に本書を読んで、文章をたくさんの人に読んでもらうために重要だと感じたのは、
みんなが知っていることを避け、みんなが知らないこと、気付いていないことをうまく表現できるかが読まれる文章と読まれない文章の大きな開きになるのではないかと思いました。
本書では、そうした読まれる文章を作るためのヒントを得ることができます。
文章をうまく書けるようになりたい方、ブログでたくさんの集客を出したい方は、読むことをおすすめします。
以下、タメになった部分をピックアップします。
・原稿をかくときいちばん重要なのは、誰に向けて書くかです。読者は誰か。誰に読んでもらおうとするのか。そこのところがはっきりしていないと、文章を書きはじめることはできません(P40)
・文章を書くときは、たった一人に向けて書けばいいのです(P43)
・人は知らないことを知るために文章を読む(あるいは情報に接する)と思いがちですが、それ以上に、知っていることを確認するために、少し知っていることをさらによく知るために文章を読むことのほうがはるかに多いのです(P92)
・正論を書いてはいけません。なぜなら、正論はつまらないからです。正論には反論できません。「お年寄りには親切にしよう」といわれたら「はいはい、そのとおり」としかいえませんし、「ポイ捨てはよくない」といわれて反論できる人はいない。反論できないことにはだまっているしかありません(P250)