仕事で以下のようなストレスに苛まれることはありませんか。
・部下や関係部署が予定通り動いてくれず、手間が増える
・上司が勝手気ままの言動や指示によりいつも振り回される
・たくさんのタスクがあり、頭がきれいに整理できない
・お客様や関係部署からの問い合わせ、上司部下から話しかけられ、頭の中がごちゃごちゃになり集中出来なくなる
・資料やデータがすぐに見つからない
・メール対応にかなりの時間を費やしている
本書は、上記のようなケースにおいて、頭をよりクリアにしストレスフリーで仕事ができるようになるための、頭の整理術について説明しています。
「あなたが癒しや、職場酒や、カラオケの絶叫や、趣味への逃避や、土日のリハビリに頼ることなく、『職場におけるストレスを頭の整理によって少しでも我慢する』、そこだけにフォーカスしている」(引用)
私も上記のようなケースに遭遇することがよくありますが、ひとつ肝に銘じておくべき事は、「他人は放っておけばあなたの知的キッチン(仕事脳)を汚す存在になる」(引用)
ということです。
そのために、自分自身が整理術を学んで、しっかり仕掛けていく必要があります。
そうしないと、多忙な状況に追い込まれたときに、時間を多く取られ本来自分が使おうとしていた時間を失うことになるでしょう。
本書では、頭を整理する上で、3つの原則がポイントであると説明しています。
①自己評価軸
何が重要かの優先順位。不要な情報は頭の中から捨てていくこと。
ここでの基準はあくまで自分です。
周りはともかく、自分が大事だと優先すべきものだけ残していくという発想になります。
②時間軸
必ず情報には日付を入れること。
資料やデータ、フォルダには日付を記載することで、案件の優先度が分かるというものです。
また、半年前や1年前のものでずっと利用していないものは、不要だという判断も出来ます。
③金銭の軸
費用対効果です。
この仕事の内容はどれくらいの売上に貢献するか、どれくらいのコスト削減につながるかなど、コストに目を向けて、大きいものほど優先度を上げるということです。
この3つの視点を軸に、頭の整理整頓を行なって、必要なものはすぐに引き出せるようにしていきます。
PART2以降は、資料の印やマークの付け方、職場での効果的なグッズの使い方など具体例が多く載っているので、参考になる内容がみつかると思います。
いろんなことをやりすぎて頭がごちゃごちゃになっている場合、本書の整理術を読んで実践してみてはいかがでしょうか。
以下、タメになった部分をピックアップします。
・情報調達力でライバルと差がつくのではなく、情報整備環境で差がつく(P27)
・知的キッチン(仕事脳)の整理について、まず大事なことは、情報やツールや資料など、職場にぶら下がった有形・無形のものをタイムリーに処分することだ(P42)
・「パッとわかる用件」とはら具体的には、
①その用件が何であるか
②その用件について何をすればいいのか
が明らかになっていることだ (P89)
ビジネスマンのための「頭」の整理術