アイディアが中々出せない、考えても良いアイディアに恵まれないと悩んでませんか?
私の経験上、日々の業務に長く精通していればしているほど、イチ業務にのめり込んでしまい斬新なアイディアや発想が出なくなりがちと感じています。
「プロとしてのアイディアは、数を出せばいいというものでもない。たったひとつでもまったくかまわない。ただ、そのひとつが、確実に要件を満たし、目的の達成につながるものでなくてはならないのだ。」(引用)
必要な時に必要な場面でしっかりと使えるアイディア・発想を出していきたいと思い購入したのが本書でした。
本書は、著者の実体験に基づいて、アイディア出しの方法やアイディアをひねり出す際の考え方、マインドセットについて紹介しています。
仕事上でのアイディアは、プロの仕事。
場当たり的な思いつきではなく、実行可能なものでなければ意味がないということです。
本書の内容で実践した私自身のオススメをご紹介します。
「紙に書く」
資料作成や企画業務に携わる際、頭が整理し切れず進まない時は、紙に書く行為で現時点で頭の中で思い巡らせているもやもやを書き出すようにしています。
とにかく書き出すという作業が脳を刺激させます。
最初は出てこないことも書き続けていくうちに形として出てくるようになります。
また、スマホやPCで作業するのでなく、ノートなど実際にペンを使ってアナログで作業することが大切です。
以前は、滞ってしまった業務も「紙に書き出す」作業を実施したことにより、以前よりもスピーディーに仕事ができるようになりました。
かなりオススメです。
「枠をつくる」
そもそもアイディアが出ないのは、考える対象が広すぎるために選別出来ないことが上げられます。
そのため、自ら考える対象を制限して、その範囲だけで考えていくと糸口を見つけられる手がかりになりやすいです。
たとえば、本の中で1つアイディアを出すとした場合、たくさんあるいろんな本を読むのではなく、1つ読みたい本を特定させ、その一冊の中だけでアイディアを何としても出すというやり方の方が、その本だけに集中して考えることができるので効果的です。
さらに、時間も制限するとなお良いでしょう。
仕事では、決められた環境の中で結果を出さなければならない時があります。
本当は、あれがあれば、これがあればと考えたくなるのですが、上記のような考える癖をつけていけば、不利な環境下においても斬新なアイディア・発想を出せる可能性が高くなることでしょう。
アイディアや発想は、
企画業務や商品開発などに携わっている方のみならず、働いているどんな方でも必要な要素だと思います。
アイディアの出し方や考え方に興味がある方は、本書がおすすめです。
以下、ためになった部分をピックアップします。
特定の手法にのっとって、きちんとした手順を踏み、意図的にアイディアを〝開発〟していけば、つねに一定レベル以上のものを生み出すことができるようになる(P10)
完全性より適時性(P44)
考えがまとまらないときには、正論か抽象におちいってしまっていることが多い。そういう場合は、まず徹底的に具体例を出す。そして実行可能なソリューションをとにかく具体的に考える(P66)
共通認識となっている業界の常識などは、徹底的に疑ってかかる(P75)
若い頃や仕事をはじめた頃は、「こんなに努力しているのに、なにも変わっていない」と不安になるほど進歩のない状態が続くこともある。だが、努力を続けていれば、ある瞬間に、文字どおりステップを上ったかのようなレベルアップを遂げることができる(P175)