成功哲学

斎藤一人の道は開ける

「どんな人でも自分の道があり、そしてどんなに困難に見えても、その道は自分の力で必ず開くことができる」(引用)

本書は、日本歴代1位所得税納税者「斎藤一人」さんに出会い、現在では数多くのセミナー講演、飲食業をはじめウェディング・映像編集事業なども手掛ける実業家の「永松茂久」さんが、一人さんからの教えを実践・体験した成功マインドについて伝授しています。
一人さんから受けた教えを対話形式でストーリーに沿ってこれまでの軌跡を説明しています。

人生の成功の基礎は、笑顔・うなづき・天国言葉
ここからストーリーは始まり、一見成功哲学本の基礎的な内容に見えますが、現状を変えずに幸せになるなど成功哲学本にはあまり書かれていないこともアドバイスとしてあり、
わかりやすく真似しやすい点が本書の特徴です。

私がここで勉強になったことは以下3点です。
学んだことは人に伝える前にまず自分がやる
仕事で部下を持つと、何でやらないんだろう、出来ないんだろうと思う場面が必ず出てくるものです。
そう思う時を振り返ると、見本も見せなければやり方も教えていないことがしばしばありました。
まずは自分が動いて見本を見せることで、部下を変えていく必要があるということです。
今は難しいことを自分が動いて部下に見せることで、不思議と部下も動いてくれることを実感しています。
以前は納期遅れやダラダラ感が見られた担当も徐々にキビキビと自発的な姿勢が見られるようになりました。
自分が変わらなければ、決して他人は変わらないことを学びました。

成功しても態度を変えない
お金持ちになったり、えらくなると人は傲慢で威張りがちになる人が多いと思います。

私も業績をあげた時などはつい鼻高くなってしまったことがありましたが、そういう時に限って人は褒めたり認めたりしないものです。
仕事にしろ、サイドビジネスにしろ結果を出す前と変わらない自分を意識しております。
威張ったところで誰も尊敬はしないですしね。

目の前にいる人を大切にする
一生のうちで知り合える人はわずかなものです。
日本の人口が1億2千万人だとして、1日10人に知り合ったとしてもすべて会うには3万3千年もかかってしまいます。
両親・兄弟・恋人・配偶者・子供・友達・仕事の同僚・取引先など今目の前にいる人たちを想像し、大切に接しているか確認してみてください。
今目の前にいる人たちとの出会いに感謝し大切にしていくことで、人間関係も大きく変わっていくことでしょう。
最高の人脈とは今目の前にいる人たちですから。

自分の道を目指して頑張っているけど先が不安な方や努力しているけど思うような成果が出ない方は、ぜひ本書を読んで出来るところから行動してみてはいかがでしょうか。

以下、参考になった部分をピックアップします。

「まず自分がやるんだよ。人は変えられないの。自分が変わったときに人って変わるんだよ」(P30)

魅力とは「また」である(P47)

「自信のあるやつって大柄なのが多いんだよ。自信があって、なおかつ優しいっていうのが魅力なんだよ。だから自信満々じゃなきゃダメなんだよ。それで会ってみると横柄さがない、このギャップなんだよ」(P65)

「仕事でも何でも一生懸命やっていると、必ずうまくいんだよ。商売なら2軒目の話が必ず来るよ。夢なんか持たなくたって来るんだよ。サラリーマンなら一生懸命やるだけで、ちゃんと出世するしね。一つ上のポジションに行くんだよ」(P104)

「人はね、いま自分にあるものより、ないものを求める方が幸せなんだよ」(P117)

「人間の真価は勝った時より負けた時に出るんだ。勝った時におごらないってのは意外と誰でもできるんだ。でも負けた時に腐らない、これが難しいんだよ」(P139)

「どんな仕事でもそう。追求していくとな。そして、だんだん深まってくると、ある日、でっかい会社の社長が話を聞きに来たりするよ。だって、上に行くほど道が合流するから。何でもいいんだよ。道は違うけど、自分の道を歩み続ければ、みんな富士山の上で会える」(P214)

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