日経新聞と聞くとどのようなイメージがありますか。
・ビジネスよりで専門的
・内容が難しい
・情報が多い
きっと、日経新聞が難しいと思われてる方が多いと思います。
本書は、日経新聞をシンプルに読み解き、ビジネスの活かし方について紹介しています。
日経新聞を読んでいる方ならわかると思いますが、内容がやや難解で記事も多く、すべて読むとなるとかなりの時間を要します。
ビジネスで活かすための日経新聞の読み方にはポイントがあります。
それは、企業面と消費面に特化して読むことです。
正直、日経新聞を隅から隅まで読む場合は、要点が多すぎて即座に頭の整理はできません。
そのため、ビジネスで活かしていく読み方は、「企業面」と「消費面」に焦点を絞って押さえていく必要があります。
そして、読み方については、以下の点を意識して読むと効果が上がります。
◯3W1Hで読む
◯ヒト・モノ・カネの関係性で読む
◯2つのアタマで読む
①経営者視点 ②消費者視点
◯リーディングピラミッドを登る
レベル1理解 →事実を知る
レベル2会話 →意見を持つ
レベル3発想 →アイデアを生む
(P38参考)
第三章以降から、これらの具体的な方法について紹介しています。
活用方法について、順番にやり方が紹介されているので実践しやすいです。
日経新聞は、活用の仕方次第によっては、1企業だけでは到底経験できないだろうたくさんのビジネスモデルを学び、擬似体験することができるので学ぶ価値は大いにあります。
特に将来マネージャーを目指す人であれば若いうちから覚えた方がお得ですね。
また、本書のメソッドを活用出来れば、日経新聞のみに限らず、ネットニュースやビジネス雑誌にも応用できると考えられます。
日経新聞をはじめ、情報の思考整理・活用方法をマスターしたい方にオススメの書です。
以下、タメになった部分をピックアップします。
・現在、知識(FACT)にはいつでも、誰でもアクセスできます。知りたいことは、グーグルで検索すればすぐ調べられる。今は知識を覚える時代ではなく、どう使うかが問われる、知恵(Opinion)の時代なのです(P35)
・日経を読んでいて、「誰が」が出てきたら、「誰に」を探す。「何を」を見たら、すぐ「いくらで」を考える。常に「タテ×ヨコのペア」を探し、2組セットで考えること。これがすなわち、「ビジネスの構造をとらえる」ことなのです(P59)
・すぐに全体像がつかめないような複雑なビジネスを表現するには、まず細部に目を向けることが必要になります。ダイアグラムを描くプロセスは、画家が絵を描くプロセスに似てます(P82)
・日経を読むうえで大切なのは、わからないことに「気づく」こと。つまり、気づける力があるということです。「ヒト×モノ×カネ・リーディング」は、新しい視点を導入することによって、気づくためのきっかけを作る「思考のフレームワーク」なのだと言うこともできます(P172)