仕事

魔法のコンパス

「僕は芸人で、とにかく面白いことをしたい。それだけ」(引用)

本書を読んだ感想として、ぜひ私も目の前の肩書を気にせず、もっと自分の価値ある領域を作っていきたいと思いました。

著者は、漫才コンビ「キングコング」で知られる西野亮廣さんです。
西野さんは、漫才やバラエティ番組出演のみでなく、絵本作家、舞台脚本、WEB上の国内最大コミュニティのオンラインサロンも展開しイベントなども手がけ、幅広く多方面で活躍しています。

こういう職業についてるから、こうでなければダメだという枠組みから外れ、エンターテイメントを目指す広い領域で活動をしていく、そんな人生観に感心しました。

このような個を貫くビジネススタイルが今後のビジネススタイルになっていくのではないかと感じています。

本書の内容は既成概念を覆し、新しい価値観を生み出していくものになります。
ただし、独立や起業する面だけでなく、普段の仕事の中でも存分に活かされる考え方だと思っています。

本書の中では、西野さんの発想力のすごさや見ている視点の広さに驚きを感じました。
稼ぎ方1つにしても、これまでマイナスと思われていたことも、ここまで変わるものだなと感心します。
ハロウィン後のゴミ拾いにより完成した「ゴミの木」についてもその1つです。

本書を通じて、日々の仕事や生活において、問い(疑問)を見つけるように努めること、自分の得意分野で勝負すること、信用を積み重ねること、
などを意識し、個のスキルを磨いていきたいと思いました。

読んでいて、生き方の参考になるだけでなく、稼ぐ上での思考、仕事する上でのアイディアなど勉強になる点がたくさんありました。

西野さんをテレビで観たことある方はたくさんいると思いますが、本の中での西野さんトークもとても良いので、読んでみてはいかがでしょうか。
絶対おすすめです。

以下、ためになった部分をピックアップします。
〝取りこぼし〟が、僕らの身の回りには間違いなくまだまだ残っていて、世の中はもっと面白くなる(P25)

「問い」には必ず「答え」が埋まっている(P30)

徹底的に楽しませて、信用の面積を広げれば、後でいくらでもマネタイズできる。マネタイズのタイミングを後ろにズラすと「面白い」の可能性は増える(P92)

「努力する部分」というのは、「ここなら勝っている」という箇所。まずは、そこを見つけるところから始める(P103)

真っ向勝負は避け、やはりここでも「ここなら勝っている」という部分を探すところから始める(P104)

「なんだ、あの作風が好きでもねえのかよ。不純だな」と思われる方もたくさんいると思うけど、面白いもので、たしかに最初はそんなんだけど、結果が出始めて、誉められ始めると、不思議と好きになってくる。
何をするにしても、ここを見つけたほうがイイ(P107)

本にしてもそう。会食にしてもそう。会食なんて相手あってのもので、相手の良い部分を必死で探しながら喋れば、そりゃ有意義な時間になるし、ポジティブな関係になる(P121)

セカンドクリエイターが人口爆発を起こしていて、その数は、いわゆる純粋な受け手を食わんとする勢い。
こうなってくると、これまでのように純粋な受け手に向けて発信していたコンテンツよりも、セカンドクリエイターに刺さるコンテンツのほうが力を持ってくる(P252)

時代は止まらない。そして環境に適応できた種だけが生き残る。地球上のルールは、植物も動物も人間も「適者生存」だ。
だから僕らは、環境の変化に常に気を配り、しなやかに順応していかなければならない(P326)

今後、親が言うのは「遊んでばかりいちゃいけません。仕事をしなさい」じゃなくて、「仕事になるまで遊びなさい!」だね(P329)

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