マインドセットは人生を支配し、人間の成長に大きく影響を与えます。
ビジネスやスポーツなどで偉大な功績をあげた人とあげれなかった人とでは、マインドセットに大きな開きがあります。
では、マインドセットとは何か。
「物事の見方や考え方。先入観や信念、判断基準、無意識の思い込みなどを含む、思考の傾向を指す」(by Weblio辞書)
マインドセットと聞くとどこかビジネスよりな印象がありますが、
1人1人の物事の感じ方や信じ方、思いの強さによって、物事の結果が変わっていくことを表します。
たとえば、
・試験の成績が悪かったら、自分には才能がないと諦めるか、今回の糧をバネにして再度勉強に励むか
・仕事で何度も注意されたら、仕事に対してネガティブなイメージを持つか、これは良い経験だと思ってひたむきにチャレンジできるか
マインドセットは、同じ物事でも捉え方によって行動を変えていき、それが結果を出す人と出さない人の差に繋がります。
本書では、人間が持っているマインドセットを2種類に分けています。
「硬直マインドセット」
才能や能力重視。自分がすごいことを証明したい。ダメな部分を人に見られたくないなど。
「しなやかマインドセット」
努力や経験を重視。現在ダメな部分もこれから努力して成長していきたい、失敗経験をバネに次へ活かしていきたいなど。
世の偉大な結果を残してきた人物は、いずれも「しなやかマインドセット」の考え方です。
「しなやかマインドセット」であればあるほど、自分を成長させることができます。
重要なのは、「自分は〜ができる、〜を持っている」という能力にフォーカスするのではなく、「〜で成長できた、〜で良い経験ができた」という努力にフォーカスすることができれば、結果として大きな成果につながるということです。
なぜなら、能力ばかりフォーカスしてしまうと、出来なかった場合に、「自分はできない、向いてない」と考えてしまい行動するのを止めるという結果に繋がるからです。
本書は、スポーツ、ビジネス、つきあい、教育において、具体例を用いて、「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」のもたらす結果について説明しています。
どんなことでも、「しなやかマインドセット」が良い結果をもたらすことが分かるはずです。
「しなやかマインドセット」の習慣をつけていくと、願望実現の近道になるでしょう。
何をやっても逃げがちな方、努力を習慣化したい方には、本書のマインドセットを学ぶことをオススメします。
以下、タメになった部分をピックアップします。
・能力を固定的に考える世界では、つまずいたらそれでもう失敗。落第点を取る、試合に負ける、会社をクビになる、人から拒絶される。そうしたことすべて、頭が悪くて才能がない証拠だ。
それに対し、能力は伸ばせると考える世界では、成長できなければ失敗。自分が大切だと思うものを追求しないこと、可能性を十分に発揮できないことこそが失敗となる。
どちらの世界を選ぶかはあなたしだい。(P23〜24)
・人間の価値は、勝負に勝ったか負けたかで決まるのではない。持てる力を出し切って目標を追求したかどうかが重要なのだ(P150)
・偉大な企業への飛躍を持たらした指導者たちは、我が強くて自分を売り込みたがる派手なカリスマ的人物ではなかった。謙虚で控えめで、たえず答えを出して問い続け、その答えがどんな厳しいものであっても直視できる人たちだった(P157)
・自分が価値を置くものに向かってこつこつ努力する姿ほど素晴らしいものはない(P302)
・脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです(P312)