精神世界と言われる自然の法則を利用して、自身の望みを叶えるスピリチュアリティ、
それをビジネスにおける悩み・不安についてマーケティング理論を合わせて成功方法を説いたものです。
はじめは、
・望まないものを知ること
・欲しいものを知ること
この2つを把握していくという成功哲学要素になりますが、
一番強調しているのが、
「意識の明晰化」
これは、ひとつの願望があるとして、それがなかなか達成できないとき、何が原因で、何が自分の中でこの願望達成を拒んでいるかを見つける作業になります。
長いあいだ目指しているのに中々叶えられてない願望はありませんか。
これを解決するために、
まずは、それを叶えられない自分の内面の原因を考えていきます。
コツは、どんどんそうなった原因を深掘りしていくと明確になっていきます。
原因が大体わかったら、その原因についていまでも執着せず思い切って捨てることを意識するのです。
ただし、上記をすぐに実行するのが難しいといった場合、
本書でもうひとつ紹介している「紙に書く方法」がおすすめです。
私は、このようなワークをするときは頭の整理も含めて、紙に書いて意識の明晰化をするようにしています。
昔の私は、後輩へは良いところを見せたいという自分がいました。
これは、逆の言い方をすると、悪い部分を見せたくないという意味でもあります。
常に憧れの先輩となれるように模範的な姿でいたいと思っていました。
こうなると、見栄を張ったりやせ我慢したり、自分自身もすごい疲れていきます。
そんな無理をしている状態だと後輩にも見透かされ、憧れの先輩像になっていないことに気づきました。
そこで、なぜそうなってるのか深く考え意識の明晰に努めたところ、できる先輩でないとなめられる恐れがあるという懸念があることに気づきました。
ただし、憧れの先輩、仕事のできる先輩であればなめられないかと言われるとそうではありません。
そこで私がとった行動は、どう思われてもいいから後輩と親しくなることでした。
もう見栄は捨てて、仲良くなることに徹しました。すると、不思議と苦手なことは後輩が助けてくれたり、逆に得意分野は尊敬してくれたりと評価を上げることができました。
おそらく、このまま見栄のはった態度ばかり通しても決して好転することはなかったと思います。
もうひとつは、夢が叶った状況を思い浮かべるということです。
これも紙で実践すると良いです。
数多くの引き寄せ本にも書いてますが、願望実現の第一ステップは、願望達成前から願望がすでに実現した時のように感じることです。
そのためには、具体的に思い描いてイメージすることが欠かせません。
この行いをすることで、自分は何を望んでいるかがわかります。
本書は、マーケティングというよりは、引き寄せ本に近いです。
引き寄せ本の多くは、内容が濃く読むのに時間がかかるものが多いです。
短時間で読めるのも、本書の良いところです。
過去の悪いできごと・トラウマになっていることから、気持ちをリセットして、新たな道に進みたい人はぜひ読んでみてください。
私の例でもありますが、
人は誰でも何かを認めてもらいたい、もっと愛されたいなど根底の欲求を持っていて、それを埋めるために表面的な活動に費やしていることが多いということがわかります。
以下、タメになった部分をピックアップします。
・どんな望みも叶えることはできることに気がつけば、次に考えなければいけないのは、「自分は何を望んでいるのか」という問いになる。(P57)
・欲求の呪縛から逃れて自分の本当に求めているものが分かったときに、初めて自由と力が得られるのである。(P61)
・過去に関わる束縛を断ち切ってエネルギー回路をきれいにしたはずなのに、未だにお金も入ってこなければひとつも奇跡が起こらないとすれば、エネルギーの道が滞っているか、どこかでまだ過去にとらわれている可能性が考えられる。(P112)