絶対的な運を得るにはどうしたら良いでしょうか。
著者は、宗教「ワールドメイド」の教祖であり、成功哲学・人生論・文化論・小説など280冊以上の本を出版し、ビジネスセミナーや経営コンサルタントをはじめラジオ・テレビのパーソナリティとして実績があるなど幅広く活躍している「深見東州」さんの書になります。
本書では、強運をつけるには自力運(自己中心)と他力運(他人の力をもらう)が必要であり、その引き出し方や使い方について紹介しています。
まずは、自分自身が運を持ち幸せになることが先であり、その後他人の力をうまくもらえば強運を持つことが出来るということです。
本書は以下の構成になっており、
はじめに、運とはどういうものかその本質について説明し、その後具体例を交えながら運の使い方について詳しく説明しています。
序章 まず運とは何かを知ることが大切だ
第1章 まず自力運をつけよ
第2章 自力運と他力運で強くなる
第3章 他力運をどう呼び込むか
第4章 運・不運はどこで分かれるか
本書を読むと、強運をつけるためのより実践的な方法を習得できます。
個人的に勉強になったところは以下2つです。
①自力運をつけるには自分が幸せになること
幸せとは第三者からもたらされるように感じるが、それらは一時的なものであり、自身の内なるパワーを目覚めさせることが何より大切です。
そのためには、まずどんなことでも良いから身近なことに集中し動いてみることです。
雑念ばかりに気をとられると人間はやりたいことを見失い才能を伸ばすことが出来ません。
そうした雑念を考えさせないために自分ができる目の前のやるべき事に時間を割けば、苦悩する心が取り除かれると説明しています。
(さらにその先には、悩みや不安を取り払い安定した心の状態にするために、禅による修行をオススメしています。)
この章を読んで私が実行している小さなことは
「過ぎた過去の後悔にいつまでも気にかけない」ことです。
以前は、あの時こうすればよかった、何でこれをしなかったんだろうなど、過ぎた過去を何度も何度も考えあぐねる事が多かったのですが、
本書を読んで、どうにもならない過去にいちいち心を煩わせるのはムダと感じ、そのかわり起きた反省を必ず次回の似たようなケースで活かすよう意識するようにしました。
そのような考えに変えてからは、過去の後悔した選択もこうしたらよかったという選択も結局は大きな変わり映えはしないと思えるようになり、心の切り替えが早くなったと感じています。
②他力運を高めるには徳を積むこと
徳には大きく3つあり、この3つの徳があってこそ一流の人物になれるということです。
⑴人徳
その人自身の人間性、懐の大きさなど。
⑵地徳
前世でどれだけ徳を積んできたか。
⑶天徳
信仰力を持っている人間。
たとえば、人徳が素晴らしくても地徳が足りなければ大成できないし、地徳が優れていても天徳が足りなければ成功できないなど3つのバランスが他力運を高めるには必要です。
本書ではこの3つの徳を高める方法について具体的に説明しています。
運について興味があり、成功を目指している方にはオススメの一冊です。
勉強になる部分が多々あると思います。
以下、ためになった部分をピックアップします。
ころぶことを恐れるよりも、何回ころぼうともすかさず起き上がれば、丈夫な足腰に鍛えあげられていき、やがてころばなくもなる(P54)
「瞑想よりもただ今に生きよ」(P68)
今、すなわち目前の今に精いっぱい生きる以外に、自分を生かす道はない。(P74)
日常生活の中で幸運に恵まれないと思っても、ともかく楽しく待ってみる。いつの間にやら、あなたは幸運に取り巻かれているはずだ。(P80)
人間として大成したいと望むなら、明確な〝目標・ビジョン〟を設定することが何より肝要である。(P89)
ツキや幸運を招くべく工夫をし、努力して、そして然るのちに待て。これが〝善なる待機〟である。(P155)
いかに失敗にみえようとも、それは成功への準備であり、トレーニングと思えばいいのだ。(P186)
祈願するときのもうひとつのポイントは、大きな目的は抽象的に、小さな願望は具体的に祈る(P208)