「あなたの信じることはなにもかも全て、現実となる」(引用)
本書は、二児のパパで平凡なサラリーマン「みつろう」が、ある日神さまと出会い、幸せになるための方法について、日常のさまざまな出来事から、1つ1つ教えを受けて学んでいくという物語になります。
この物語で全て共通して言えることは、「現実は100%その人の思い通りにできている」ということです。
一見思ったことが叶っていないと感じることも、願いを忘れてしまった時に叶っていたり、叶え方を間違えてしまい(○○したくないなど)違う形として叶ってしまったなど、方向は違えど結局はその人の思った通りになるのです。
本書では、この考え方をふまえ、出来事の解釈や言葉・行動について学び、幸せになるための考え方を指南してくれます。
これまで数多くの引き寄せ本を学びましたが、本書はそれらのエッセンスがまとまっており、容易に成功法について学べます。
私が本書で勉強になり心得ている部分を紹介します。
「他人の意見も自分の意見」
たとえば「勤勉が何より」という自分の意見に対して、「いかにサボれるか」を考える他人が目の前にいた場合、それは自分自身が信じていることだからです。(自分もサボりたいと思っている)
ちょっと複雑ですが、表面では勤勉が何よりと思いつつ、実はサボって楽したいという気持ちもあるから、他人が鏡となって教えてくれてるということです。
つまり、表面では真面目で働くことが大切と思いながら、裏ではサボって楽したいという気持ちがあるという2つの矛盾する考えがあるから、苦しむのです。
これを解消させるには、どちらも正しいと信じること。結局はどちらも自分が考えてることなので、どちらも良しとすれば気持ちが楽になるということです。
このような自分の深層意識の部分は、「他人を使って言わせている」と思えば、捉え方がかなり変わります。
「小さな成功体験を繰り返す」
数百万円の高級車がほしい、数億円のマンションを買いたいと思った時、一般的には「買えない」という考えが強く根付くと思います。
一方、10円の駄菓子を100本買うのはどうでしょう。
ほとんどの方が買えると言えるでしょう。
お金としては小さいですが、このたくさん買えるという気持ちが豊かにさせる一歩になります。
「高級車が買う」と1回思う気持ちと「駄菓子をたくさん買う」と1回思う気持ちは同じということです。要するに金額に関係なく、何度も買えるという気持ちをつければ観念が変わるということです。
否定的な考えを消すために、ぜひ身近でできる小さな成功体験をクリアしてみると良いです。
「嫌いな人は実は自分をよく知っている人」
嫌いな人に対して、「なんでそんなこと言えるんだ」「平気でそんなこと言えるもんだ」など、嫌なことを言われた場合、不快な気持ちを持ってしまうものです。
ただし、見方を変えれば自分が嫌いな人は、自分が理解できないことを理解できている、もっと言うと相手は自分が知らないことをたくさん知っているということです。
そして、嫌いな人に対して嫌な気分になるのは、自分だけの価値観に囚われているからです。
自分の知らなかった価値観を教えてもらえると思って接してみると、嫌いだった人の見方が少し変わると思います。
私が特に勉強になったところはこの3点ですが、たくさんの内容が書かれているので、出来れば数回繰り返し読むことをオススメします。
引き寄せ関連と成功哲学について概要を学びたい方にオススメの書です。
これら、1つでも多く実践していけば、自分の願いに近づくことができるでしょう。
以下ためになった部分をピックアップします。
・自分の固定観念を知りたければ、目の前の「現実」を見なさい(P93)
・人は簡単に手に入ると思うものは、簡単に手放すんじゃよ。(中略) それなら、これを逆にすればいいんじゃないか?(P303)
・他人の口から出た言葉は、全てがその本人が思っている意見(P390)
・「自己弁護が起こる時はいつでも、反対側の意見も自分が支持しているからだ」と気づきなさい(P395)
・ネガティブなことを考えることが、悪いんじゃない。ネガティブなことを考えたことを、悪いことだと考えることが、悪いんじゃ(P515)