会話において、以下のようなことを感じたことはありませんか。
・リアクションがイマイチな人が相手でも会話に弾みをつける方法はないのか?
・部下を指導したり、人に説明したりする際、もっと腹落ちしてもらえる言い回しはないか?
・話にオチをつけて、楽しい会話をする方法はないか? (引用)
ただ喋りが好きで、好きなことや自分に都合の良いことを話しているだけでは、会話上手とは言えません。
相手が興味あることを上手に引き出せる人が、真の会話上手ではないかと思います。
そうなるために、キーとなるのが
雑談力です。
雑談と聞くと、軽率なイメージを持つかもしれませんが、会話を発展させていくための良い潤滑油となります。
本書では、
相手を気分良くさせる話し(雑談)の内容や
同じ内容でもちょっと言い方を変えるだけで印象が変わるようなテクニックなど、「実践編」なだけに使えそうな技が多数載っています。
特に勉強になったのは、第2章聞き方のところです。
話す内容はある程度慣れていけばレベルが上がりますが、聞く力は話すよりも労力を使い難しいと思っています。
本書では、タイプ別の聞き方や相づち方法など紹介され、聞き下手の人にとっては弱点克服のヒントになるでしょう。
また、雑談力は、1対1のコミュニケーションだけでなく、普段の身近な場面でも鍛えることができます。
・お店に行ったら店員さんに質問する→話しを発展させる
・1日1回隣の同僚と天気やニュースについて話す→話しを発展させる
など、日常においてトレーニングすることが可能です。
話すスキルは実践と知識をつければ、より良質なコミュニケーションができると感じてます。
そうなると、周りからも面白い人・魅力的な人というレッテルが貼られ自分の価値が上がると思います。
会話が続かない人・思うように話が進まなくて悩んでいる人をはじめ、
初対面の人と会う機会が多い方、上司や部下と良好なコミュニケーションを取って良い関係を築いていきたい方など、本書を読んでみることオススメします。
以下、タメになった部分をピックアップします。
・雑談がヘタな人に共通するのは「ノープラン」であるということ。つまり、話の終着点を決めずに話し始めるので、情報が分散したり、どうでもいい情報が増えて言いたいことが伝わらなかったりしている(P49)
・「そうですね」で終わらせないために何が必要か。
それが、「一言、自己開示的な情報を足すこと」なのです (P63)
・私はこのパ行のオノマトペをおすすめします。
たとえば感動的な映画を観たとき、その感想として「涙を禁じえませんでした」と言うより「涙がポロポロ止まりませんでした」のほうが、その感動がダイナミックに伝わってきますね(P72)
・ワンラン上の聞き方、それは「キーワード」を意識することです。このテクニックは大きく分けて2つあり、
1相手が何気なく言った一言を折にふれて出す
2相手の好きなキーワードを使う
(P99)
・たとえるときの型はまずは「対比」が練習せやすい
1最上級のものと、下級のものとを比較する型
2この際、下級のものからきめたほうがうまく決まりやすい
3比較のトレーニングになれてきたら、「質問して相手に考えさせる」「相手の話を〝つまり◯◯みたいなものですね〟と要約」といった技術にもトライ
(P167)