成功哲学

7つの習慣

7つの習慣は、成功哲学の王道本なため、読んでいる方も多いと思いますが、一回ですべてを理解した人は中々いないのではないかと思います。

私も何度も読み返しています。
最初読んだときは、個人成功(私的成功)の部分は理解できましたが、組織としての成功(公的成功)がいまいちピンと来ませんでした。
自分が部下を持ってたから再度読んだ時にしっくりと入ることができました。

このように、自分の置かれている立場によって改めて読むと捉え方が変わるので、読むたびに勉強になります。
そのため、何度も読んで自分なりに解釈し、実践していくべき本であります。

本書の構成は、
第一から第三の習慣は、自己におけるもの私的成功、
第四から第六の習慣が、チームワークやコミュニケーションなど公的成功
第七の習慣は、六までの習慣を支えるものになります。

私が特に勉強になったところを紹介します。

◯インサイドアウト
真の成功を成し得るための原理原則は、すべて自分自身の内側からもたらすものといわれています。
・相手に望む前に自分からスキルを磨く
・相手に愛してもらうためには、自分が思いやりをもつ
・何かを成し遂げたいなら、自分の気持ちを高めるための努力をする
などテクニックや手法だけの表面的な成功だけでなく、優れた人格と能力を持った真の成功が必要であります。

◯P/PCバランス

Pは「目標達成」、PCは「目標達成能力」を指します。
PとPCのバランスが大切になります。
普段の生活でもこれに陥ることが多いと実感します。
たとえば、出世やお金を稼ぐことばかり考えてしまい、周りには横暴な態度することや休みの日も仕事をしてプライベートはそっちのけの生活をしている場合、目標自体は達成しますが、体や人間関係に支障をきたす可能性があります。
一生懸命取り組むほど、気づかぬうちにPに走りすぎている傾向があるので、PCにも意識を向けたバランスが重要であります。

◯主体性を発揮して生活する

主体的に生活している人とそうでない人の違いは、自分がコントロールできる事柄に意識を集中しているかどうかです。
大切なのは、コントロールできるところに集中し働きかけ、周りへ影響を与えていくことがです。
とくに、ここで大切なのは、「◯◯があったらいいのに」という「持つ」ことより、「◯◯になる」という「なる」ことに重点を置く、インサイドアウトの考え方が、自分の人生をコントロールする上で大切です。
◯目的を持つ
目的を持つことの重要性は、日々の生活の中で明確な価値観に基づいて行動することにあります。
人はさまざまな角度で物事を捉えています。
その価値観は人それぞれであります。
家族が中心、仕事が中心、お金が中心、遊びが中心、友達が中心など、自分がどんな価値観に重きを置いて生活をしているか、そして目的は何なのか把握していく必要があります。
そうすることで、インサイドアウトの生活が徐々に実現されていくということです。
本書を読むと、いかに表面だけ取り繕い、一時的には効果があっても、長期的には意味がないということがわかります。
そして、成功するための原則論がわかってきます
ただし、一回読んだだけでは難しいので、
比較的分かりやすく書かれている成功哲学本を何冊か読んでから、挑戦してみると理解が深まると思います。

以外、ためになった部分をピックアップします。
・行動や態度の源であるパラダイムを見つめることなく、表面的な行動や態度を変えようとしても、長期的にみてほとんど意味がないということである(P23)

・才能が認められるという二次的な成功が欲しければ、まず人格と能力を向上させるという一次的な成功に焦点を合わせることである(P46)

・「自分の価値観に基づき行動する」ことは、主体的な人の最も基本的な性質といえる。反応的な人は「その時折の感情、状況、条件づけ、環境などに左右される」が、主体的な人は深く考え、選択し、内面化した価値観に基づいて自らを支配するのだ(P87)

・問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である(P114)
・他人のせいにしたり、彼らを批判したりする無駄なエネルギーを使わないようにする。コントロールできることに働きかけてほしい。(P120)
・リーダーとはどういうことをする人だろうか。それは、ジャングルの中で一番高い木に登り、全体を見通して、下に向かって「このジャングルは違うぞ」と叫ぶ人なのである(P133)
・右脳の能力を活用する方法を知れば、知的な第一の創造を実行する能力を著しく向上させることができる(P181)
・成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身につけているということである(P210)
・人格という土台を抜きにして、交渉術や傾聴法、あるいは創造的な問題解決法などの、表面的な個性主義のテクニックに集中するだけでは、公的成功を達成することはできない(P296)
・書くことも、知的側面の刃を研ぐ強力な方法のひとつである。自分の考え、経験、思いつき、学んだことなどを記録として日記をつけることは、知力の明瞭性、正確さなどを向上させる(P446)

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