ビジネスハック

会社の就業規則を知っておこう【退職検討する時も便利】

 




就業規則を知っておくべき理由

会社の就業規則を知っておくことは、
働いている方なら誰もが必要なことです。

 

それは、就業規則を知っているだけで、
メリットが多いからです。

 

知らない社員よりぐーんと差をつけることが出来ます。

 

会社員の常識として知っておくべきこともありますが、
自分のためになるのでおすすめです。

 

しかし、
初歩的なことすら知らない人が
意外と多い
のではないでしょうか。

 

入社年数間もない人なら
まだ分かりますが、
長いベテラン社員でも
意外と知らないことが
多いのではないでしょうか。

 

おそらく、
当たり前のように給与をもらっていると、
控除や手当の部分まで目が届かず、
せいぜい残業手当はいくらだ程度では
ないかと思います。

 

私の会社でも、
とくに現場一線で働いている社員は
普段なかなかそういった事に
ふれる機会がないせいか、
全くわかってない人が結構います。
正直びっくりです。

 

 

退職検討する時も便利

会社の就業規則を知っておくのは、
退職を検討し転職にて他社比較する時にも
役立ちます。

 

たとえば、
今の会社は当たり前のように
特別手当(ボーナス)が出てたものが、
別の会社では出ないことだってあり得ます。

 

福利厚生には、
法定福利厚生法定外福利厚生
があります。

法定福利厚生
法律で決められている福利厚生
健康保険
雇用保険
労災保険
介護保険
厚生年金保険

 

法定外福利厚生
会社が独自で設定する福利厚生
住宅手当
通勤費
特別手当(ボーナス)
資格取得手当
食事手当
財形貯蓄
人間ドック
など

 

このように、
法定外福利厚生のものを把握しておくことで、
自社にあって他社にあるもの、
または自社になくて他社で充実している
ものなど把握することができます。

 

退職を検討し転職活動する時は、
給与だけでなく、
福利厚生などもトータルで比較して世の中の相場より高い方なのか、
もしくは低い方なのか、把握しておくのが大事です。

 

一概に給与額だけで決めてしまうと、
後々こんな手厚い手当があったと
後悔してしまうことになります。

 

そのため、
就業規則はちゃんと押さえておくことが
自分のためになります。

 

もちろん退職を検討する時は、お金だけではないので、あくまでお金も1つの要素とした場合は、このように考えるべきですね。

 

 

他にも知っておくと役立つ事が多い

退職時だけでなく、他にも役立つ事が多いです。

法制度改正によりどれくらい対応できているか、会社の資本力がわかる

未払いや法違反がないか、会社の健全性がわかる

・給与明細での不明点を解消できる

 

など自己防衛にも役立ちます。

 

 

就業規則のポイント

知っておくべき、就業規則のポイントを紹介します。

時間外率

時間外率は、法定労働時間1日8時間(週40時間)を超えた時には、
25%以上の割増賃金と決められています。

 

仮に、時給が1,000円の場合、
時間外は1時間あたり1,250円以上になります。

 

↑は1番簡単な例ですが、
月給賃金の場合、
時間外率で計算する基礎賃金
に含まれるものは、

会社によって違う
のでしっかり
調べておいた方が良いです。

 

たとえば、
基本賃金に加えて
役職手当や成果手当など
基礎賃金に含まれていること
があります。

 

基礎賃金に含まれているものが
多いほど、
時間外割増単金も多くなります。

この点は、
しっかり把握した方が良いです。

 

また、時間外率は、
就業時間によっても違いがあり、
所定労働時間が8:00〜17:00
の場合だと、一般的には、
18:00から時間率適用になります。
そのため、17:00〜18:00の労働は
通常単金でのお支払い
になります。

 

しかし、
会社によっては17:00から時間外率を適用している会社もあります。

こういった点も細かく見ていくと、
意外と会社の利点にも気づくはずです。

 

さらに1ヶ月の時間外が60時間を超える場合は、時間外率は50%以上の割増賃金になります。

※中小企業の場合は、25%以上の猶予となってますが、2023年4月より50%以上に変わるようです。

 

また、法定休日に出勤した場合は、
35%以上の割増賃金となります。

 

有給休暇と無給休暇

有給休暇に加え、
結婚休暇・病気休暇・介護休暇・育児休暇・夏季休暇など
様々な休暇が用意されていると思いますが、
それらが有給なのか無給なのか
しっかりチェックするべきです。

休暇が取れるのを知らなくて、
年次有給休暇で代用していたなんて事も
よくありがちなので、
損をしないために把握しておいた方が良いです。

 

基本賃金以外の手当

基本賃金以外に、
外勤手当や成果手当、役職手当、
職務別手当など
いろんな手当
があると思います。

 

たとえば、
半期の業績内容によって手当額が変わったり、
・春闘によって手当額が上がったり、
・経営状況によって手当が下がったりなど、
手当は変動するものもあるので
定期的にチェックしておくべきです。

 

就業時間

通常時間のほか、
フレックスタイム制や変形労働時間によって、働き方がだいぶ変わります。

また、最近では在宅勤務を推奨したりなど、在宅手当を導入したり、ニューノーマルスタイルを取り入れている会社も多いので、自社はどうなっているのか見てみると良いです。

 

退職金の有無

退職金が出るのかどうかも
見るべきポイント
です。
月給賃金の中に退職手当が
含まれている会社もあります。

その場合、退職金は前払いなので
自己管理していく必要があります。

また、
退職金の支給方式も種類がありますので、
自分の会社はどのような支給方式なのか調べ、世の中の相場はどうなっているのかも見ておくと良いです。

 

福利厚生

あまり浸透されてないだけで、
実は手厚い福利厚生があったなんてこともあり得ます。

【体験談】
私は入社3年目まで、会社でアニバーサリーギフトというものがあり、自分の好きな物を選んで買えるという福利厚生を知らずに損をした経験があります。福利厚生をちゃんと知っておくのは大事だと痛感しました。。。

 

用意されている福利厚生の種類は
一通り見ておくべきです。

特に、買い物割引やクーポン特典は、
必須ではない
せいか、
情報が行き届いてないことが多いです。
大事な特典を見逃さないためにも、
把握しておいた方が良いですね。

 

 

就業規則はどのように確認すれば良いか

1番早いのは、会社の人事や総務担当へ確認するのが手っ取り早いです。

 

ただし、普段コンタクトを取っていない方だと、なかなか連絡しづらいと思います。

 

そういう時は、
身近な上司や情報通の人、
あるいは社内ポータルサイトで掲載
されている事もあるので、確認するべきです。

 

それでも難しい場合は、
上司との面談時や年末調整・年度始まりの手続きなど確認することが多い時に、聞いてみるのがいいですね。

 

 

まとめ

会社の就業規則は知っている方がお得というお話しでした。

 

・他社比較の判断材料になる

・法制度改正によりどれくらい対応できているか、会社の資本力がわかる

・未払いや法違反がないか、会社の健全性がわかる

・給与明細での不明点を解消できる

 

会社の就業規則はちゃんと把握して、
より会社を賢く使っていくべきですので、
決して他人事と思わず調べてみると良いです。

 

さいごに、
将来管理者や幹部を目指す方であれば、
部下を管理していく上で上記のことは
知識として知っておくべき
必須事項なので早めに覚えておくべきだと思います。

 

制度について知りたい方はこちらを勉強したら知識が高まります。
ビジネスキャリア検定3級 労務管理

労務管理3級 (ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト)

少し難易度高め
ビジネスキャリア検定2級 労務管理

労務管理2級[第2版] (ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト)

-ビジネスハック