問題解決・ロジカルシンキング

頭のいい人は「図解思考」で考える

「ビジネスは「結果がすべて」の世界!
いくらあなたが忙しい時間を割いて、本を読んだり、仕事のスキルを磨くために勉強したとしても、それを仕事の成果として示さない限り、評価はされません」(引用)

現代のビジネスマンは結果を求められるのはもちろんのこと、仕事量も多い中、スピード感のある決断が求められることが多いのではないでしょうか。
また、昨今AI化されていく時代において、人間しかできない仕事である、より一層考える力がビジネスパーソンには求められていると考えています。

数多くの情報に対し、早く的確に整理し考える力(図解思考の技術)もそのスキルの1つと言えるでしょう。

図解思考の基本コンセプトは、「最小の努力で最大の効果を出すこと」
本書に書かれている図解パターンを身につければ、会議・プレゼン・営業・資料作成などありとあらゆる場面で実践することが出来ます。
人間の脳は、断片的情報に関しては、一度に5〜9個しか覚えられない構造となっています。

また、「エビングハウスの忘却曲線」との言葉がありますが、人は覚えた情報について4時間経つと半分近く忘れ、以降時間とともに少しずつ忘れていくようです。

その一方で、みなさんも経験したことがあると思いますが、嬉しかったこと楽しかったこと辛かったことなど強く印象的な出来事は中々忘れないと思います。
これは、聴覚や視覚からつながりを見つけ出しパターン認識されることが原因です。
このパターン認識を図解思考として認識していくのが、本書の手法になります。
図解思考のメリットとしては、以下6つであると説明しています。
1、全体像が理解しやすい
2、成果に対してできるだけ少ない労力で済む。
3、記憶をスムーズに引き出せる
4、抜けや漏れがなく、効率的である
5、「楽しくなる」から、ラクに「続けられる」
6、時間が経っても効果が続く
(引用)

著者は、リクルートをはじめ数多くの新規事業を行いこの図解思考を利用されてきました。

本書は、ビジネス上において早く正しく決断する際のものさしやものを考える際に幅広い視点を持って判断できること、アイデアを出す際の入り口など、図解の使い方についてバリエーション豊富に解説しています。

スピード感を待ち、明確なロジックを持って仕事を進めたい方にはオススメの一冊です。
一番のおすすめは、後半にあるまとめノート!
教科書を作成する立場の人間になったつもりでつくると書いてありますが、これまで学んだ図解思考を意識して、実際にノートに書く練習をしていくとそのスキルは以前とは見違えるほど莫大に上がっていることに気がつきます。

また、いろんな図解パターンについて、短めにわかりやすく書いているため、通勤や昼休みなどちょっとしたスキマ時間にも読めます。

以下、私がためになったところをピックアップします。

図解にする最初の選択は、キーワードを見つけることです。(P52)

少ない情報量で機能的なノートを作成するためには、目的に応じて記号や略号を使いこなす(P126)

仕事や勉強において数字を把握する意味は、全体のトレンドや比較、メッセージをつかむこと(P130)

実行するまでのスピードが速い人は、他の人に比べてチャンスをものにできる確率が非常に高い(P171)

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