心理・脳科学

男女の心理学

男性脳と女性脳の違いというのは、本書に限らず、あらゆる心理学本において書かれています。
・女性は感情が豊かで、論理性が苦手
・男性は競争が好きで、マルチの作業が苦手
など、そもそも根本的に脳の違いがあるため、お互いをすべて理解することは難しく男女の脳の仕組みを理解することが大切であると感じてました。

本書で書かれている男性心理の視点は、確かに自分も言われたらこうしちゃうなという内容が多いので面白かったです。

特に参考になった心理作法として、「サンクコストの呪縛作用」です。
これは、手を尽くしてきた期間が長くなればなるほど、今まで費やした時間や労力、お金などが無駄になってしまうのでやめることができない心理です。
たとえば、職場に長くいると辞めづらくなる、長年付き合っている恋人と別れ辛くなる、というように長い期間要しているものに躊躇してしまうものです。
なので、こういう時は冷静に初心に返って、ほんとにそれでいいのか、最初の時に戻っても今の選択にするのか考えた方が良いなと思いました。
後で振り返った時に、時すでに遅しになる前にしっかり考え直すことが大切と実感しました。

また、カラーコーディネートについても侮れないと感じました。
人は無意識のうちに相手の来ている服や物によってその人の印象を決めてしまうものです。
たとえば、青や水色のシャツは爽やかなイメージを与える、ピンクのスカートは若く可愛らしい印象を与えるなど、用途に応じて色を意識するのも大切です。

一見なんだそうなことかと感じてしまうものもありますが、実践してみたら案外効果があるものが多いので、試してみる価値ありですね。

異性の良い習性、悪い習性をしっかり見極められることは、恋愛でも友達関係でも職場においても活かせれると思います。

異性が多い職場の方や恋愛で成功したい方などは、読んでみることおすすめします。

以下、タメになったところをピックアップします。
・男性が、女性と会話をする時には、原因や理由を追求しないことです。
共感する言葉で、女性の会話を受け止めて、「なるほどーそうかー」と共感するだけで、女性は安心し、気分も上々となっていくからです(P93)

・美人やかわいい女性でなくても、笑顔の女性のほうがモテているはずです。(中略)
なぜなら、男性は、女性から笑顔で接されると、自分に好意を抱いてくれているーと思って嬉しくなるからです。その上、性格のよい女性ーとも思い込むからです(P102)

・「きみのおかげで、万事うまく運んでるよ」
「きみが、いてくれるおかげで、みんなが協調できてるよ」
このように、日常的な物事が順調であることと、女性の存在感を結びつけたセリフを用いることを忘れないことです(P114)

・自然な形で、接触の頻度が高まっていくと、人は相手に親近感を抱きやすいのです。
たまに会って長時間応ずるより、ほんの短いコンタクトを繰り返したほうが効果的なのです(P126)

-心理・脳科学