2021年読んだおすすめ本 心理・脳科学

感情のコントロールにおすすめ本【メンタル整える】

 

読んだきっかけ

心理学本Monthly4冊目。
今回のテーマは感情。

怒り、後悔、イライラ、不安、嫉妬など誰でももちうる負の感情。
特に、昨今のコロナ禍では、こういった負の感情にもなりやすいと思います。

そんな中、しっかり自分の感情をコントロールして、よりストレスフリーに暮らしていきたいと思い、本書を読みました。

 

 

本の概要

簡単に言うと、
感情を上手に整理して、
心を健康に保つ方法
について書かれています。

怒ったり、イライラしたり、嫉妬したりすること自体はダメなことではなく、人間誰でもある自然な現象です。

ダメなことは、
それらに振り回され、我を忘れて、
いつまでも負の感情にしがみついて
しまうこと
です。

本書では、心の健康と表現してますが、
感情を整理するコツについて分かりやすく
紹介されています。

 

目次
第1章 心の不安の整理学
第2章 悲しみの整理学
第3章 対人関係の整理学
第4章 劣等感の整理学
第5章 自己愛の整理学
第6章 性格と病気の整理学
第7章 口グセの整理学

 

 

著者

著者を知ったのは学生時代。
「受験は要領」という勉強本を読んで、
勉強にも点数を取るやり方があるんだと
この時認識しました。

他にも
・心理学系本を多数執筆

・精神科医

・映画監督

・小説家

・バラエティにも複数出演

など、多方面で活躍されてます。

 

 

ためになったポイント

 

ポイント① 焦りを解放する方法

結論は、焦りのリアルを紙に
書き出すこと
です。

できないとか達成してないとか、
自分が計画しているものに対して、
叶っていないと焦りが出てきますよね。

これは、1つの事しか捉えていないから
発生する思考です。

「後がない」
「これしかない」
という思考だと焦りやすく、
仮に目標達成しても、また次の焦りが発生し、永遠と焦り続けることになります。

対処方法としては、
自分を上から見下ろすように
焦っている原因を書く。

そして、それらを見つめていくと
「たいした問題でなかった」とか
「こんな解決方法があった」とか
前向きな気持ちになるということです。

さらに、
自分にとって好きなこと、
熱中できることを見つけていくのが、
心の安定を保つと伝えています。

私の実体験でも、
1つのことに執着するより、
自分の好きなこと、楽しいこと、続けられることを持っていた方が心は常にウキウキし幸せな気持ちが強いですね。

焦ったところで解決のやりよう
はありませんね。

逆に、焦らないメンタル心は
良いことづくめです。

 

ポイント② 人は人。自分は自分。

日本は同調意識が強いと言われてます。
これは、団結力として非常に良いことです。
その反面、周りの目を気にしてしまう短所もあります。

たしかに、
周りに合わせたり、余計な事をしなければ
面倒な手間は省けますよね。

でもそれが本当に自分がやりたいことか
しっかり見つめ直す必要があります。

オーストラリアの女性看護師が
死にゆく人から聞いた
後悔の5つが以下になります。

①正直な人生を生きればよかった
②働きすぎなければよかった
③思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
④友人と連絡をとり続ければよかった
⑤もっと幸せを求めればよかった
(引用)

 

自分が本当にやりたい事を
優先させるべきですね。
そのためには、↑と似てますが、
熱中するものを見つけて、
ありのままの自分を受け入れること
です。

着る服も違えば、やってきた事も違う。
好きな歌も違えば、住んできた場所も違う。
性格も違えば、価値観も違う。

周りの目ばかり気にせず、
「人は人。自分は自分」
という考えが大切ですね。

 

ポイント③ うらみもポジティブへ

・むかつく人がいますか?
・許せない人がいますか?

こういった感情があるなら、
冷静な気持ちになって許すことが大切です。

でも、うらみの感情が強ければ強いほど、
なかなか難しいというのが
正直なところですよね。

本書では、
そういった状況なら、
うらみ続けていいと伝えています。
無理して許そうとしないで、
許せない自分を素直に受け入れる
ということ
です。

なんだか楽になりますね。

そして、こういう感情は手洗いやトイレ、シャワーなど水に流すアクションを意識していくとすっきりしやすいようです。

 

もうひとつ私なりの見解として、
生きてれば許せないような人もいますが、
その前に、自分も人を傷つけたことはないか
考える
のも大切です。

その相手は、
あなたのことを許してないですか。
案外許していること多いと思います。

そう考えると、自分も許さなければって考える気持ちが少しは出てくると思いますね。

 

ポイント④ 依存症を手放す方法

酒、タバコ、ギャンブル、買い物、異性、暴飲暴食など、よくないことだと分かっていても中々やめれないことが多いですね。

これは、
気持ちよくなりたい
という脳の原理によるもので、
この渇望になかなか打ち勝つことが
できないのです。

これは、意志の弱い人に限らず、
エリートやごく普通の人にも
すべて当てはまります。

そこで依存対策にとっておきの方法が、
「遠ざける」ことです。

私も8年前は喫煙をしていましたが、
禁煙に成功できたのも遠ざける方法でした。

詳しくはこちら。

すぐに辞めようとせず、今日は5本だけ、
来週は朝と昼ごはん後と夜ご飯あとだけ
など、徐々に遠ざけることで、
結果的に禁煙することができました。

これをすると良いところは、
徐々に達成感が芽生えて、
依存するより、達成感へ
進みたくなるところです。

依存が強い場合は、
まずは遠ざけることを考えると、
効果が高いと思います。

 

ポイント⑤ 会社を辞めずに、複数のことに取り組む

一昔前は、いい大学、いい会社へ
入るというのがステータス
となっていました。

でも、今はどうでしょう。

中にはそういったケースもありますが、
決して安泰とはいえないのが
昨今の現状ですね。

新型コロナウィルスが良い例だと思います。

そういった世の中で
上手く渡り歩いていくには、
二足わらじ、三足わらじという発想
大切とのことです。

一般的には、
小説家を目指す
会社を興す
副業で本業以上の収益を得る
など、夢や目標を持つと、
会社を辞めるという発想になると思います。

 

しかし、
今の時代は、会社に所属しながらも新しい分野へ羽ばたくリスクヘッジが大切と伝えています。

会社に別の分野に取り組んでいると、
時間がないですね。

これらを別々で考えるのではなく、
仕事で得た経験を自分の興味ある分野でも
活かしていくという発想
が大切です。

仮に目指す分野が仕事と全然関係なくても、
お金に困らないで暮らせるギリギリのところまでは仕事をしておくことが大事です。

リスクヘッジもふまえると、
何かを始めるために、
今やっていることを必ずしも捨てる必要
はないということですね。

 

まとめ

以上、私がためになったポイントをまとめる

・焦りを解放するため紙に書き出す
・「人は人。自分は自分。」と考える
・恨みが許せない場合は無理せずに、そんな自分も受け入れる
・依存を手放すには、「遠ざける」
・会社を辞めずにリスクヘッジする方法を考える

 

ポイントだけでも大変勉強になりましたが、
本書の思考パターンを意識していくと、
以下のような効果が得られるとのこと。

・小さな悩みに、大きく振り回されなくなる
・心にためこんだストレスが、スーっと消える
・考えすぎて失敗、後悔することが減る
(引用)

 

感情をコントロールできると、
仕事でも普段の生活でも趣味でも恋愛でも、
どんなことでも使えますよね。

本書はおすすめですよ。

 

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