2021年読んだおすすめ本

【脱!凡人脳】地頭力と考える力が一気に身につく。東大思考!

頭が良い人の考え方や物の見方について知りたくありませんか。

 

よくこんな製品を開発したな

時代にマッチした素晴らしいアイディアだ

よくこんな早く仕事を片付けられたな

など、
一般人からするとびっくりするような発想や考えで他を圧倒させ、結果を出す人たちがいます。

 

 

そういう人たちは、学歴云々関係なく、ちょっとした考え方の違いが、素晴らしい結果を生み出していると感じます。

 

 

そんな思考法について、紹介しているのがこの本になります。

「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

 

著者

偏差値35から、

東大の入試問題50年分を分析したり、

東大合格した友達や塾で頭のいい人たちからノートを見せてもらったり、

勉強法を教えてもらうなど、

徹底的に頭の良い人のやり方や思考法を真似した結果、二浪の末、見事東大合格を果たしました。

 

 

大事な5つの思考

そこで著者が学んだ東大思考について、

以下5つを要点に紹介しています。

 

①原因思考
②上流思考
③目的思考
④裏側思考
⑤本質思考

 

どの思考にも共通しているのが、

「解像度の高さ」「ミクロとマクロ視点」になります。

 

5つの思考と、2つの視点を意識していくと、

凡人でも考える力地頭力が身につくということです。

 

 

解像度の高さ

同じ内容や同じ物でも周りの細かい部分までしっかり見れることを表します。

 

いかにピンボケさせずに周りをしっかり見れるかどうかが大事です。

 

同じ海辺を見ても、

Aさん:「海が青くて綺麗だ」

Bさん:「砂にはゴミひとつなく綺麗だ」

Cさん:「空が曇りがなく綺麗だ」

 

1つの部分にフォーカスしていますが、解像度の高い人は、

これを「海は青くて綺麗で、砂はゴミひとつなく綺麗で、空は雲がひとつもなく綺麗だ

と広く周りを見て景色を捉えることができます。

 

この解像度を普段の生活からアンテナを広げていくことを表します。

 

解像度を上げるために大切なことは、日頃からの関連付けです。

 

たとえば、本書で上げている一例ですが、
UNITE」という英単語の意味について、単に「結合する」と丸暗記するのではなく、見方を変えます。

 

ほかに「UNITE」が入ってる単語を探し、その単語の意味や由来も探していきます。

 

ここでは、「ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(USA)」がありました。

そこで「UNI」が使われていることに気づき
ほかにユニで始まる英単語はないか探します。

 

そうすると、「ユニフォーム 」や「ユニット」など出てきますが、すべて統一が絡む意味であることが分かります。

 

このように、内容を関連付けて覚えていくと、頭の質が上がっていくということです。

 

一言

たしかに、学生時代私の周りで試験で高得点を取っていた友達は、むやみやたらに丸暗記していた人は1人もいませんでした。

 

仕事でも一緒ですね。

何かを覚えようにも点で捉えてばかりでは時間が経つと忘れるし、慣れていないと間違えます。

 

以前の内容との関係性は何か隣の担当の上司が発言していた内容との関係性は?など、

より関連づけを意識していくと質が変わるだろうと思われます。

 

 

ミクロとマクロ視点

ミクロは物事のより細かい部分まで目が届くこと

マクロは物事を大きく広げて全体を捉えていくことを表します。

 

上記5つの思考すべてにおいて、このミクロマクロの両方で見る視点が必要になります。

 

よく全体を大局的に見れる人は頭の良いイメージがありますが、それだけでは問題解決は難しく、ミクロでの視点も大切になります。

なぜなら、マクロな視点は、ミクロな視点に支えられて成り立つからです。

 

よく、「現場を分かっていない」なんて言われる所以はこういうところにあるのかなと思われます。

 

本書で紹介しているどの思考法もミクロとマクロ両方を行き来して、考えを導き出すものになります。

 

たとえば、
新型コロナ感染者急増による緊急事態宣言という出来事は、

ミクロだと

リモートワークの増加

外出の減少

基礎体力の低下

巣ごもり消費による需要増加

健康における国民の意識向上

マクロだと

日本経済の停滞

というような視点で見ることもできます。

 

ひとつめの解像度の高さにも関係しますが、

ある出来事においてミクロとマクロで関連付けて、

本質を考えていった方が質が上がると思われますね。

 

 

まとめ

基本となる思考が上記の2点の

「解像度の高さ」「ミクロとマクロ視点」です

 

この思考をもとに、具体例を交えて5つの思考法について紹介しています。

この2点をおさえて読むと、より本質を捉えて読めると思います。

頭の良い人の思考回路を知りたい方、頭の回転やアイディアを高めていきたい方など本書は勉強になります。

 

本書を読んで、

考える力と地頭力を一気に加速させていきましょう。

 

ためになった部分

以下、ためになった部分をピックアップします。

 

引用(P113)

頭のいい人は、日常生活のレベルから、目的の解像度が非常に高いです。
「数学の成績を上げたい!」ではなく「次の数学の試験で偏差値を5、点数で言えば15点、微分・積分の分野で成績を上げたい」。「料理がうまくなりたい!」ではなく「1週間後に友達に料理を振る舞う会までに、5種類以上の料理を普通の水準でつくれるようにしたい」。
このように、具体的で次の行動に落とし込みやすい目的を設定するのです。

 

ポイント

発想力を鍛えるためには、目の前にあることを「正しい」と思って見るのではなく、「間違っている」と思って見ることで、裏側を探せばいいのです。

 

引用(P188)

マクロとミクロを行き来する努力をする人こそが、頭がいい人になれます。
逆に言えば、頭がいい人とそうでない人との違いは、その程度のことでしかないのです。

 

引用(P192)

本質とはいったい何なのでしょうか?
これは、一言では説明しにくいものですが、「これさえわかれば、あとは楽になる」ものなのだと思います。(中略)
物事の核となるもののことを指します。
つまりは、原因であり、上流であり、目的であり、裏側であるものが「本質」なのです。

 

 

「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

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