「本書で紹介するメソッドを正しく使い、〝すごい実行力〟を身につければ、あなたも三日後には確実に変わります」(引用)
本書は、行動できるようになるための方法について紹介しています。
行動できる人できない人の違いについて、行動できる人はしたい行動(want to)を取っており、行動できない人は、しなければならない行動(have to)を取っています。
たとえば、仕事では(have to)の行動でも、自分の趣味に至ってはそうでありません。
好きなゲームの時間であれば寝る間も惜しんで時間を費やすことでしょう。
これは、(want to)の行動を取っているからに他なりません。
本書では、仕事などでもこの(want to)の行動に変わるよう、環境を作り動機付けを持たせる方法について紹介しています。
これらをつけていく上で大きなことは以下3点になります。
①行動の動機付け条件をつくる
②行動を測定する
③行動を妨げるものを排除する
「行動の動機付け条件をつくる」
動機付けのポイントは、行動したくなる理由に焦点をおくことです。
そのためには、「ニード(必要性)」と「メリット(利点)」を活用することです。
例えば、喫茶店で奥の席が埋まっていくのは、ドア近くだと開くたびにせわしなかったり、外気が吹きつけるからというニードとメリットが奥の席へ行くという行動を促します。
また、悪い面で例えるなら、
決めた事をやり遂げるには、数値測定が重要になります。
本書では、「ポイントカード」で行動を管理する事をオススメしています。
これはマスを埋めるという達成感がメリットにつながり行動を起こしやすいと説明しています。
そして、○ポイント貯まったらご褒美をするなど、随所随所で決まりを設定すると行動力向上につながり良いとしています。
そして、行動は必ず数値します。
例えば、試験合格を目指すなら学習時間と勉強したページ数であったり、人間関係の向上を目指すなら、声をかけた回数とかけられた回数(わかる範囲で)などをグラフ化します。
こうすることで、変化がわかり行動の動機付けになるということです。
「行動を妨げるものを排除する」
これは脱感作法というもので、簡単に言うと「」というやり方を紹介しています。
最初は無理でも、小さなことから徐々に進めていくことで、回避することを減少させ、これまで心理的障壁となっていた行動が少しずつ出来るようになるものです。
例えば、人前でのプレゼンが苦手なら、まずはプレゼンテイターへ資料を準備する→資料を渡す(人前で)→はじめの挨拶だけする→最初の1ページだけ説明する→半分説明する など徐々に行動することで慣らしていくものになります。
仕事で実感しますが、このやり方は試してみるとかなり効果高いです。
結果を出すための行動のメカニズムについて、非常に勉強になります。
行動できない人やとにかく結果を出したい人に本書はオススメです。
以下、ためになった部分をピックアップします。