2021年読んだおすすめ本 マーケティング

買い物ゼロ秒時代【未来の買い物予想図】

 

本の概要

マーケティングMonthly 2冊目。

「買い物ゼロ秒時代」

お店へ足を運び、良いものを探し物を購入する」という行動が、買い物の基本パターンではないかと思います。

 

デジタル化が進んだ今、
消費者の購入行動も変わり、
Amazonや楽天などデジタル上で決済を済ませる人も多くなってきたのではないでしょうか。

 

著者の前作「2025年人は「買い物」をしなくなる」では、コロナが発生した経緯はありますが、著者の予言が的中しました。

・わざわざ店舗を訪れない
・宅配ビジネスが拡大する
・店舗ビジネスの縮小

 

こういった現象は、コロナが原因で始まったものではなく、今までの常識が崩れてきており、25年になるべくものが前倒しされただけと主張されています。

 

コロナ禍において私たちの行動にもたくさん変化がありました。
1番大きな点は、お店で買い物する固定概念の変化(お店に行かずデジタルで買い物済ませる)ではないかと思います。

本書では、
消費者の買い物の変化について、過去の出来事・現在の動きから著者が考える買い物の未来について紹介されています。

 

 

本書を読んで得られる効果

・デジタル時代の商品、販売の変化がわかる

・世界企業の最前線の動向がチェックできる

・未来の消費行動が先取りできる

 

 

著者

・株式会社いつも 代表取締役社長

・デジタル消費の専門家として、コンサルティングを手がける

・メディア出演やセミナー登壇など多数

・他『2025年人は「買い物」をしなくなる』

 

目次
序章  「デジタル時代の買い物」を科学してみる
第1章 2020年、私たちの買い物はこう変わった
第2章 生活者をつなぐ口コミはどう進化したか
第3章 EC先進国の米中で今、起こっていること
第4章 リーディングカンパニーが最前線で仕掛けていること
第5章 2030年、買い物の未来

 

 

ためになったポイント

実店舗とデジタル店舗の二極化

コロナ禍で加速してきたのが、
実店舗からデジタル化に変わったことです。

私の行動を見ても、

・本はAmazonへ
・外食より宅配へ
・打ち合わせや会合はオンライン
・ほしい商品は店舗に行かず、まずはネットのレビューで確認
・歯医者も評判などレビューを見て通院

 

これら、共通するのは先にデジタルで中身を確認しているということです。

生活者にとって、そこでしか得られないような新しい情報は、店にはほぼない。(引用)

 

お店へ足を運ぶ前にすでにデジタル(ネット情報)で、最新情報や詳細情報が確認できるため、実店舗に行く必要性が低くなったことが上げられています。

 

そうなると、ここで消費者の購入パターンが二極化されます。

実店舗で足を運ぶ時は、
「目的系」の買い物。
日用品や食品などすでに購入目的が明確になっているときは実店舗は足を運びます。

デジタル(SNS)で購入するときは、
「発見系」の買い物。
SNSなどでインフルエンサーがおすすめする商品やブログなど実際の感想や体験談がレビューされている商品などを見て、新しい発見に興味を感じ購入を決断します。

そこで、目的系の買い物(実店舗で足を運ぶ)で鍵を握るのが、デジタルシェルフであることを上げています。

 

実店舗の商品陳列ではなく、デジタル上でどれだけ知名度や評判をなしているか。
ここが最も重要なことです。
たとえば、
レビュー評価
有名人の感想
知名度が高い
など、デジタル上でひときわブランディングを築く必要があります。

 

実店舗で商品を売るにしても、
デジタル戦略が必須であり、これまで以上にデジタル上で地位を築くことが商品購入につながっていきますね

 

 

口コミの主流の変化

2020年はコロナ禍で買い物の仕方が一気に変わった年でした。

 

買い物をするときは、人混みは避け
近所のお店かオンラインで済ませることが
多かったと思います。

 

ここで,消費者が購入する際に決め手となるのが、口コミ(レビュー)です。

 

新しい物や高価なものを検討する際は、ネットの口コミを気にする方が多いのではないでしょうか。

 

そんな口コミも今や形が変わってきており、
ブログやTwitterなどのテキストよりも、YouTubeやTikTokなどの動画の方が
需要が高いようです。

 

今後、5Gも主流化になると、さらに動画がメインになる可能性が高いです。

 

少しずつでも動画について学んでおこうかと思った今日この頃です。

 

 

オフラインで大事なこと

買い物の二極化やオンラインでの口コミと、消費者の購入行動が徐々に変わってきてます。

 

そうなると、実店舗の需要はなくなるのかと言われると、そんなことはありません。

 

今後、オフライン上での需要は、体験型が求められます。

 

ここの部分については、以前紹介しました「プロセスエコノミー」にも似ている部分ですが、

 

例えば

・服で最新の商品を試着し、日頃の利用イメージを共有
・AIと連動したメイク体験
・お客様の生活スタイル合わせたバーチャル体験による不動産仲介
・試食や試飲の生産者との直接対談
など、勝手に想像したものもありますが、こんなところでしょうか。
本書を読んで、今後実店舗では、今まで考えられないような体験型サービスがどんどん出てくるだろうと感じました。

 

実店舗は終焉ではなく、
新しい形として再出発するものと思われます。

個人的には、実店舗でゆっくり商品を見たり、お店の音楽や客層などに囲まれながら寛ぐことが好きなので、形を変えて進化してほしいと思います。

 

 

まとめ

以上、ためになったポイントをまとめます。

・実店舗とデジタル店舗の二極化(使い分け)
・口コミの主流の変化(動画のニーズ増)
・こんな時代だからこそオフラインで大切なこと(体験型)

 

未来の消費行動を押さえておくと、
これからどんなものが必要とされていくか、
どんなサービスに乗っかるべきか、
仕事においても役に立つことが多いと思います。

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