2022年読んだおすすめ本 プレゼンテーション

論理的プレゼンテクニックを習得【これ1冊でプレゼン極意が分かる】

 

 

本の概要

読書月間「話し方・プレゼン」の
2冊目はロジック的プレゼンテーションです。

本書では、
仕事のプレゼンにおいて、
準備→企画→資料作成→説明
一連の流れについて学ぶことが出来ます。

プレゼンの機会がないという方でも、
相手に説明し納得してもらうという方法は
参考になるでしょう。

本書の内容を簡単に言うと、
上手なプレゼンは、
「WHY(なぜ)」「WHAT(何を)」「HOW(どのように)」のベースがしっかり組み立てられているということ。

この3つの効果が高まるやり方について
紹介されています。

プレゼン能力の高い人は、
間違いなく仕事の評価は上がります。

今プレゼンをする機会がない人も、
説明するスキルが高ければ、一目置かれプレゼンの機会を得られることが多くなるでしょう。

プレゼンスキルを高めれば、
チャンスも拡大していきます。

本書では論理的に進める上での
プレゼンテクニックを学ぶことが出来ます。

 

 

著者

菅野 誠二さん
・ボナヴィータ代表取締役

・BBT大学教授(マーケティング)

・他「値上げのためのマーケティング戦略」、「PowerPoint ビジネスプレゼン 論理を磨き・信頼を獲得し・心を動かすプレゼンテーション」など複数執筆

 

目次
序章  Set up
第1章 Why?
第2章 What?
第3章 How?-1
第4章 How?-2

 

 

 

本書を読んで得られる効果

・論理的な手法を用いたプレゼンテクニックをマスターできる

・この一冊でプレゼンに必要な流れを押さえることができる

・資料作成のヒントも満載

 

 

ためになったポイント

キーパーソンを理解する

 

プレゼンする上で
聴く側のキーパーソンを把握します。
キーパーソンが首を縦にふらなければ
なかなか合意には至りません。

そのため、プレゼンを進めるにあたっては、
キーパーソンの考えや人柄、立ち位置など
把握していく必要があります。

 

たとえば、
プレゼンのキーパーソンが部長である場合、

・現在抱えている課題
・拘っているポイント
・特に意識している利害関係者
・気にする着眼点(システム、コスト、人事、販売など)

 

など、相手の立場に合わせて捉えていく
必要があります。

 

本書では、
視座・視点・視野の3つからキーパーソンを
理解するよう伝えています。

 

社内のキーパーソンを理解する上で、
特に意識したら良いのは、
本書にも書かれている
「2つ上の世界観を想定」が良いと思います。

普段からツーランク程度上の立場になったつもりで業務を進めていくと、キーパーソンが何を意識し何を考えているのか理解しやすくなりますね。

また、社内プレゼンだけでなくお客様が相手のプレゼンが多いという方もキーパーソン理解の考え方は一緒ですね。

相手の人柄、立場、意識していることなど把握することに努めればプレゼンもやりやすくなると思います。

 

※私も入社3年目の時、上司から2つ上の立場でものを捉えろとよく言われ、最初はよく分からなかったのですが、プレゼンや一緒に会議などに参加しているうちに何を考えてるのか理解できるようになりました。
視座を上げる意識は人に何か説明する際に便利な武器になります。

 

 

 

課題を設定する

 

「課題がきちんと定義できれば、答えは半分解けたようなものだ」(引用)

 

プレゼンの取り掛かりとして、
初めに実施するのが課題の設定です。

ここが、ブレてしまうといくら良い資料を作っても本末転倒ですね。

私の経験談として、
プレゼンの際に上司とそもそもの課題がずれており、1からやり直しというケースも多々あったので(今もあります)、この部分の重要性は身に沁みて感じます。

プレゼン資料を作る前に、
課題についてキーパーソンなどに事前に確認がとれるのであれば、しっかり合わせる必要があります。

また、課題の設定方法については、
大事な点があります。

それは、問題と課題を混合しないこと。

よく見られるあるあるケースです。

問題:あるテーマの現状と目標(ありたい姿)の差(ギャップ)があるという、好ましくない現象
 
課題:その組織の目的を達成するための核心的な争点で、重要性や緊急性の観点から解決すべき問題と設定された、組織内で未だ明確な答えがでていない「問い」(引用)

 

さらに、本書で良い課題設定として、以下のように挙げています。

「答えの出せる範囲で最もインパクトのある問題」(引用)

 

課題は各々ケースによって違いますが、
キーパーソンを落とすためにも、
課題設定は明確にして定めるべきですね。

本書では、良い課題を設定するための
手順やフレームワークが紹介されております。

 

 

ストーリーはピラミッドを活用

 

論理的なストーリー構成には
ピラミッド構成が効果的です。

職場のルールやWin-Win関係が既にあるようなプレゼンは別ですが、
通常は出した提案に対して合理的な内容であることが求められると思います。

 

ピラミッドの基本原則は、
課題

メインメッセージ(意見・結論)

サブメッセージ(裏付け・基準・技術など)
の順で作成していきます。

 

そして、
ピラミッド構成は大きく2種類あります。
ボトムアップ
「So What(だから何がいえるか)」で答えを探していく手法

トップダウン
「So Why(なぜそういえるか)」で原因を追求していく手法

また、ピラミッドを構築する上での基本的考え方は、以下の3つが論理型として有名です。

・帰納法
・関係論証法
・演繹法

 

本書では、ピラミッド構成の作り方から考え方まで網羅され一連の流れを理解することができます。

また、ピラミッド構成については、
以前紹介したこちらの2冊もおすすめです。

ロジカルシンキング

 

書く技術・考える技術

 

 

まとめ

以上、本書でためになったポイント

・キーパーソンを理解する
・課題を設定する(良い問い)
・ストーリーはピラミッド構成

 

この3つをおさえれば、
今よりプレゼンスキルが高まります。

 

プレゼンスキルは、
人を惹きつける上で重要なスキルだと思います。高ければ仕事の評価は格段に上がります。

 

本書で論理的プレゼンスキルを学んで、力を身につけていきましょう。

 

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