ついにワクチンも日本に上陸し、徐々にコロナ感染も落ち着いていくかと思われます。
そこで、これから気になってくるのが、アフターコロナ!
新型コロナウィルスで生活が大きく変わったいま、今後世の中はどのように動いていくのか、消費者はどのような行動を取っていくのか気になるところです。
そんな気持ちにフィットする本を読みました。
本書は、コロナ後における企業が行うべきマーケティング戦略についてよくありがちな誤解をもとに、今後の正しい見解について説明しています。
本書の中で一貫して説明しているのが、
コロナに関係なく顧客心理は日々変わっているということです。
コロナ前後で比較するとたしかに消費行動は変化したものの、振り返れば大地震や豪雨など大災害などにおいても顧客心理は変わっています。
また、消費増税や政治・流行などにおいても毎年徐々に顧客心理は変わっていくということです。
さらに、家族や友人関係、生活の変化、仕事の関係など個人的都合においても絶え間なく変化していきます。
その変化がコロナ発生によって加速しただけということです。
常に移り変わる顧客変化を認識した上で、企業が必要な戦略を考えていく必要があります。
私が本書で勉強になったポイントを紹介します。
Contents
世代人口
インターネットメディアの利用率は急激に上昇しています。
もう、テレビは終焉を迎えるなんて見方をしている人もいると思います。
そこで、ほんとにそうなのか深掘りしたい時に気にするべきなのが世代人口になります。
若者の利用率が、インターネットメディアは高く、テレビは低いとなると、インターネットメディアに注力しがちになりますが、人口全体で見た場合、50代〜70代の人口割合が大きいことがわかります。
50代以上では断然テレビの利用割合の方が高く、必ずしもテレビが終焉ともいえないです。
最近の風潮ではYouTubeが際立っていることもあり、インターネットメディアが主流で見える傾向がありますが、人口マーケットも捉えて然るべきアクションをうっていく必要があると感じました。
普段でも使えるデータベース
デジタル化デジタル化と言われていますが、じゃあ、何から手をつけるべきかわからないことも多いです。
そこで、大切になるのが事実としてデータを確認することです。
経済産業省や国土交通省などのサイトには数多くのデータが紹介されていますので、まずはこういったデータで世の中の状況を把握するべきだと感じます。
大切なのは、世の中の大まかな流れだけで捉えていくのではなく、より事実としてしっかり現状を捉えていくことが必要ですね。
正しい調査結果の使い方
私の会社でも、研修などでよくアンケート調査を実施しますが、その結果は至って良い内容・コメントばかりです。
この場合、表面的な意見に多くバイアスがかかっていることが多いですが、一部の人の中にはきめ細やかな意見や要望を書いてくる人もいるので、そういった意見は横流しせず貴重なインサイト情報として参考していくべきだと実感します。
そして、調査結果はアンケートなどの定性情報だけでなく、さきほどの事実としてのデータ・統計情報も必ず把握していく必要があると感じました。
売れる製品やサービス
サービスを提供するときは、ここを意識して取り組んでいるかどうかで全然変わると思います。
私も消費者目線で考えた時、たとえば情報教材を買ったときにこういった気持ちがありました。
この教材を買って意味があるのか、どんな効果が得られるか、ほかにもっと安い教材はないのかなど、買った後での便益と独自性という部分が、特に値段が高いものだと買う決め手になりますね。
時代に合わせた一貫性
これは個人のことでも当てはまります。
あれをしたい、でも1年後にはこれをしたいなど軸が定まっていないとその人の事を信用して良いのかどうか疑ってしまいます。
そのため、何をしたいのか、どうしたいのかとの一貫性(軸)を持っていることは信用力にもつながります。
ただし、冒頭に上げたように顧客心理は変わっていく前提であるため、一貫しつつ時代に合わせて変えていくことということが必要ですね。
顧客心理のプライオリティ
コロナ発生により顧客心理を知る上でのヒントも生まれました。
マスクやハンドソープの枯渇など、
窮地に立たされた時は、周りよりいかに自分自身を守るか。といった部分が顧客心理に表れたと思います。
クライシスマネジメントの大切さ
企業も個人もしっかり多様な未来を想定していく必要があると実感します。
そうすると、不足の事態でもすぐに方向転換できるので、クライシスマネジメント管理の重要性が今後も問われていく事でしょう。
さいごに
本書を読んで、日頃自分が購入したものに対して決め手になった理由を改めて考えていくこと。
また、売れている商品やサービスについても、顧客が買う理由を深掘りして考えていこうと思います。
そうやって、顧客心理の根底を掴んでいこうと思いました。
今後のマーケティングを考える上での良いヒントをもらいました。