読書

給料明細を読み解く【もらっているお金の仕組みを知ろう】

 

 

 

 

本の概要

「お金・資産運用」の5冊目は、
給料明細!

 

意外と知ってるようで
知らない会社の給料。

 

 

そんな給料の中身について
分かりやすく学べる本です。

 

残業代各種手当控除年金年末調整
サラリーマンであれば、
普段当たり前になっているかもしれません。

 

 

しかし、給料の詳細ってほとんどの方が
詳しく聞かれてないと思います。

 

案外、みんなもそうだからと
流れに任せているのではないでしょうか。

 

ただし、給料の仕組みを理解するだけで
将来負担する額をシミュレーションできる
サラリーマンの手厚さが理解できる
今後のキャリアプランや働き方を計画できる

など、わかっていれば
メリットが多いことも事実です。

 

本書では、
会社の給料の仕組みについて、
イチから学ぶことができます。

 

会社の給料について、
学びましょう。

 

 

著者

高橋創さん
・高橋創税理士事務所代表

・YouTube「2丁目税理士チャンネル」運営

・新宿ゴールデン街のバー『無銘喫茶』のオーナー

・「税務ビギナーのための税法・判例リサーチナビ」「フリーランスの節税と申告 経費キャラ図鑑」を複数執筆

 

 

目次

Chap・1  「支給」について

Chap・2  「控除」について

 

 

 

本書を読んで得られる効果

給料の仕組みについてイチから学べる

知ってそうで知らない控除の中身がわかる

給料の全体像を知ることで、手取り額を頭の中で把握することができる

 

 

ためになったポイント

見落としがちだけど、
侮れないポイントに絞って紹介します。

 

残業手当

 

・明日までの資料がまだ終わらない
・急遽得意先へ出向くことに
・繁忙期で夜遅くまで業務

 

など、仕事をしていれば、時間外をやむなく実施することもあると思います。

 

そのような時は、
残業手当が発生します。

 

この残業手当ですが、
時間帯や日によっても様々です。

 

残業による割増賃金

引用

・通常賃金の25%以上の上乗せ
・月残業60時間超えは50%以上の上乗せ
・深夜22時以降は通常賃金の25%をさらに上乗せ
・休日出勤は35%以上の上乗せ
※中小企業は2023年までに同額引き上げの定めあり
(引用)

 

そして、
残業手当を計算する基礎賃金
会社によって違いがあります。

 

給料明細の基本賃金のみであったり、
他で手当も含めて計算されていたり、
会社によって違うので、
知りたい方は総務部などへ聞いて
就業規則を確認したら良いと思います。

 

ただし、残業ありきで仕事をするのは、
生産性上のぞましくないので、
あくまで残業はやむを得ずといった
考えが何よりですね。

 

 

年金

年金といっても、
その構造は奥深いです。

 

会社によっても用意しているもの、
していないものがあります。

 

まず、サラリーマンとして加入しているものは2つで、「国民年金」と「厚生年金

 

解説

国民年金→全ての人が加入。65歳から受給される基礎年金。会社員やフリーランス、配偶者などで1号〜3号に分けられる。

厚生年金→会社員が義務付けられてる年金。給与の額によって年金額が変わる。会社と折半で支払う。

※給与明細では、「厚生年金」と書かれて、国民年金も含まれていることが多い。
(本書参考)

 

さらに、サラリーマンに注目が、
企業年金」があります。

 

こちらは、会社によって導入有無は分かれますが、「厚生年金基金」「確定給付企業年金」「企業型確定拠出年金」の3つです。

 

特に注目されてるのが、
DCと呼ばれる「企業型確定拠出年金

 

 

解説

企業型確定拠出年金→掛金を会社が拠出し社員が投資先を自由に選んで運用する制度。
加えて従業員が掛金上乗せできる「マッチング拠出」が導入できる会社もあります。
(本書参考)

 

さらに、個人年金である
個人型確定拠出年金(iDeCo)も、運用していくと、年金はかなり手厚くなります。

 

年金は必須の「国民年金」「厚生年金」意外に運用益が期待できる「企業or個人の確定拠出年金」もしっかり運用の視野に入れておくべきです。

 

 

雇用保険

雇用保険も知っていると大変お得。

 

・育児や介護で仕事から離れる
・失業した際の給付が受けられる
・スキルアップの支援金をもらえる

 

など、雇用保険で手厚い支援を受けること
ができます。

 

失業の支援のみでなく、
私生活やスキルアップにも後押し
してもらえる制度です。

 

解説

教育→キャリアアップや能力開発を促進した講座の一部が給付される制度。
一般教育関連給付金」「特定一般教育関連給付金」「専門実践教育訓練給付金」の3つがある。
※詳細は厚生労働省のWEBサイト「教育訓練講座検索システム」で確認可能

育児→育児休業中に「育児休業給付金」が支給。原則1歳まで休業可。6ヶ月間であれば給与の67%。それ以降は50%支給。

介護→介護休業中に「介護休業給付金」が支給。家族1人につき最大93日取得可能。給与の67%を支給。

(本書参考)

 

最近は、産後パパ休などパパの育児休業も強く促進され、需要が高まっているので、
より知っておくと便利だと思います。

 

 

医療費控除

高額な医療費がかかった場合、忘れずに必ず実施するべきです。

 

年間の医療費が10万円を超えた場合、対象になります。

 

そのため、1つ高額な医療が発生したものだけでなく、その年でかかった医療費はすべて領収書はしっかり残しておいて申告対象にしておくべきです。

 

対象は、療養費だけでなく、
治療のために購入した市販薬や処方薬
病院への交通費
なども控除対象になるので、しっかり証跡を残しておくと良いですね。

 

 

まとめ

以上、私が今後のためになったポイントは、

 

・残業手当の率や計算基礎が違う

(気になる場合は確認する)


・年金も会社によって様々。

拠出年金は利用しておこう。


・雇用保険は手厚い。

今後に備えて覚えておくとお得。


・高額医療費が発生した場合は必ず確定申告を。対象の費用まで押さえておく。

 

本書では給料明細に関して、
分かりやすく全体感が学べます。

 

ひととおり全体感を学んだ後、
自身の興味ある分野をより具体的に学ぶと、
実際に活かされると思いますね。

 

給料明細の仕組みがイマイチわからない方は、
本書で学んでみましょう。

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